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あまむずタイムズ

あまぶん出店者さんたちの近況。
できれば毎日更新したいです。
(できるとはいってない)

6月25日トップニュース

「444文字以内ぐらいで創作を書いちゃおう」企画、「444書」は、 6月18日、お題「路地」での投稿受付を終了した。

全38作品が集まったもようだ。たくさんの投稿に感謝したい。

インドの仕立て屋さん

「都の影に」(藤和)
「ひみつのお店」(藤和)
「本格派の店」(藤和)
「針の穴を通るような」(藤和)
「居づらい画材屋」(藤和)
「路地の統治者」(藤和)
「パリの裏路地」(藤和)
「まるでおかわりなく」(藤和)
「開けた視界」(藤和)
「僕達の未来は」(藤和)
「故郷を想う」(藤和)
「そこの路地を入ったところ」(藤和)
「異国の街から」(藤和)
「住んでいるけれど知らない町」(藤和)

天狗の会文芸部門分科会

「路地 入門 おすすめ」(サカトゲヨリオ)
「コウ」(サカトゲヨリオ)
「死んだ人は皆そこの路地入っていかはる」(ひぐま)
「天狗の本屋」(ひぐま)
「ワシは路地じゃ」(岸本める)
「本と路地と私と担当」(岸本める)
「仕事内容・路地作り」(北中ねむ)

午前三時の音楽

「君と歩けば」(高梨來)
「角を曲がれば」(高梨來)

白昼社

「路地」(泉由良)

海と空と夜

「夕闇に消えた手紙」(こうげつしずり)

ウユニのツチブタ

「笑えばいつか」(大滝のぐれ)

桐谷瑞香

「手掛かりを求めて」(桐谷瑞香)

ロゼット文庫

「のろいの路地」(伴美砂都)

オカワダアキナ

「探偵」(オカワダアキナ)

にゃんしー

「よむかくところ」(にゃんしー)

梓野みかん

「巡礼」(梓野みかん)

ひとひら、さらり

「ちゅんの四季」(新島みのる)

暮亭

「惑わしの路」(壱岐津礼)

出店者さん以外の作品

「『ただいま』」(wacpre)
「路地裏の密会を目撃して」(風城国子智)
「父の罪」(空豆)
「もっと向こうへ」(せらひかり)
「宇宙の路地の英雄達」(いぐあな)

上記はおおむね投稿の逆順に掲載している。

あまぶん出店者の作風を味わえる好機である。 気に入った文章があれば、ぜひあまぶんでの 購入を検討してほしい。 また本企画はあまぶん出店者以外でも参加できるため、 知らなかった作家との出会いも期待できる。

引き続き、たくさんの方の参戦を楽しみにしている。

現在、お題「夢」での投稿を受け付け中だ。

投稿はこちらから
投稿作一覧はこちら
444書企画説明はこちら

444書「路地」まとめ

前述のとおり、444書はお題「路地」での 投稿受付を終えた。

投稿くださった38作品のなかから、いくつかの作品を取り上げたい。

海と空と夜の こうげつしずりさんには 「夕闇に消えた手紙」 という作品を投稿いただいた。 ああそうか、「路地」とはさびしい場所なのだと気づかされた。 「交差点」が出会いの場所ならば、「路地」にあるのは終着である。 水に溶ける手紙を書きたくなる。 宛てたくなるのは誰で、宛てたくなるのはどんな気持ちだろうか。

ウユニのツチブタの 大滝のぐれさんの作品 「笑えばいつか」は、 ポジティブなタイトルである。 しかし作品は「苔」の擬人化という意外な展開を見せる。 大滝のぐれ氏の作品は、きたないものをいかに描くかという挑戦を感じさせる。 けっしてポジティブにならない余韻も、純文学にあるべき読後感として心に滞留する。

ロゼット文庫の 伴美砂都さんには 「のろいの路地」という作品を寄せていただいた。 いかにもやばそうなタイトルである(ホラーですか?夏ですか?泣いていいですか、、) 子どもたちの可愛らしい噂話のように見えて、 子どもたちゆえの人生の息苦しさが胸に迫る。 あの路地の奥にも、でられないあの子がいたりするだろうか。 (この作品おもしろいので、中編とかにしてもよいのでは!)

こわい話といえば、 暮亭より 壱岐津礼の作品 「惑わしの路」 もよかった。 タイトルからして不穏であり、 作品にも穏当でない空気が文体に宿り漂っている。 このあやかしの文体を、書籍でもっと長く味わいたくなる。

ひとひら、さらりの 新島みのるさんの作品 「ちゅんの四季」 は非常にかわいらしい。 かわいらしい大賞をあげたい。 金子みすゞ的な童謡の世界である。 新島みのるさんは詩集を出してもいいのでは、、

オカワダアキナさんには 作品 「探偵」 を寄せていただいた。 「ああ、路地には探偵が潜んでそうだよね」とうなずいた。 推理、と称してくりひろげられる情景描写がとてもいい。 短い文章のなかに純文学が息づいていて、 444文字をこえて読書に浸らせてくれる。

梓野みかんさんの 作品 「巡礼」 は、一転、良質な大衆小説であった。 純文学とはまた違った情景描写が、静謐に、 路地の奥にある家と、人生をあらわしている。 路地とは人であり、人とは文学であり、 路地の奥には読まれるべきなにかが潜んでいるのだと知る。

そういえば、まったくの偶然といおうか、 京都の路地裏で「そこの路地入ったとこ文庫」 という文芸同人誌の即売会が開かれていたもようだ。 取材班も伺ったが、碁盤目をした京都の路地を入っていったところに文学が息づいているのは たいへん刺激的なものであった。 「そこの路地入ったとこ文庫」は9月にも開催が予定されているとのこと。 文学好きの方々、ぜひ路地を入り込んで、奥に隠れている文学と出会っていただきたい。

以上で紹介とする。 全ての作品を取り上げることはできず、恐縮だが、 「路地」にまつわるたくさんの作品を楽しませていただいた。 今後とも、「444書」に作品を寄せてくだされば嬉しいし、 作風が気に入った方の本をぜひ読みたいと考えている。

ブラックブッククラブ

のどぐろ兄弟近影



弟「のどぐろ弟です」

兄「のどぐろ兄よ」

兄弟「ふたりあわせて、のどぐろ兄弟です!」

兄「というわけで始めるわよ。ブラックブッククラブ」

弟「今日は、おもしろい作品を紹介しようと思います」

兄「おもしろいわね」

弟「いや、まだ紹介してないから」

エッセイ風ブックガイド

兄「こちらが私の見つけてきたおもしろい本です(ドドン!」

[?????]

弟「エッセイかあ、いいね」

兄「しかもテーマが『あとがき』という」

弟「たしかに小説の『あとがき』って面白かったりするよね」

兄「この本はその『あとがき』だけを延々と書き連ねた本らしいの」

弟「ブックガイドにもなるかもしれない」

兄「そうそう、エッセイ風ブックガイド。いろんな本への期待がふくらむ一冊だと思うの」

RPGには夢がある

弟「では、僕のオススメ本は、こちらです」

[?????]

兄「表紙がいいわね~RPGね」

弟「面白そうでしょ。ゲームのパッケージみたいで」

兄「ゲームを買うのって楽しかったりしたわよね」

弟「くたくたの攻略本なんかもね」

兄「リレー小説なのね。エンタメとして楽しめそう」

弟「書く側もゲーム、読む側もゲーム、みたいな。ゲーム好きには刺さるんじゃないかな」

そんなかんじで。

のどぐろ兄弟の協力のもと、「売れそうな本」という体で、 気になった本を推していこうと思っています。 今回で3回目。またちょっとずつ紹介していきます。

えろまんが



編集後記

「ワーケイション」なんていうけど、 夏休みは避暑地にあまぶんで買った本を持ち込んで 3日ぐらいのんびり過ごしたいですね。

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