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あまぶんウェブショップ

販売は2021年7月31日をもって終了しました。
たくさんのご注文をありがとうございました。
  • あとがき芸人

    神谷アユム
    600円
    エッセイ
    ★推薦文を読む

  • 物語を書き始めてン十年、それを本にしたり冊子に載せたりして人に発表しだして十ン年が経過した。

    そんな私が言われる言葉。
    「神谷さんのあとがき面白かったです!」
    待て待て本編は?! ええいそんなに言うならそれだけ本にしちゃうかんなチクショー!

    そんなわけで生まれたエッセイ集。面白人間に囲まれた、33歳独身、うっすらADHD、やどん顔女の渾身のあとがき芸をとくとご覧あれ!

    PBサイズ/180P/エッセイ45編収録

試し読み

ききまつがいファミリー
 ききまつがい、という本がある。聞き間違いがたくさん収録されたこの本は、聞き間違い、を「ききまつがい」と言いまつがえた話からこのタイトルがついていたように記憶している。我が家も大概、この「ききまつがい」が発生する家族である。その中でも、印象的だったある夜の話をしよう。
 夕飯の時だった。我が家は夕飯時にテレビを見る家庭で――番組自体は見ていたり見ていなかったりする――その日もテレビがついていた。確か水曜日、当時やっていたのがドラゴンボールだったかワンピースだったかは忘れてしまったが、確か、八時からの歌番組がついていた。
 くしくも、平井堅の「POP STAR」が流行っていた頃である。ランキング形式だったその番組で、画面内の平井堅が「キラキラのポップスター」と歌いながら踊っていた。それを見て、父がぽつりと一言。
「ワシな……これ、キラキラのポスターやと思っとったんや……」
 キラキラのポスター。言葉に矛盾はないが、どうにも平井堅のイメージではない。今脳内に浮かんでいるのはマツケンサンバである。きらっきらの衣装を身にまとった、暴れん坊将軍のポスター。ていうか父よ、この歌、このあと「羽を広げ、魔法をかけてあげよう、君だけに」と続くんだが、ポスターがかける魔法って何だ。
「お父さん! そ、それはないわ」
 当時箸が転げてもおかしい思春期だった私がほとんど条件反射で吹き出し、母もケラケラ笑っていた。トシ君の反応については覚えていない。この後ダイチ君が放った一言が、あまりに衝撃的すぎたからである。
「せやで! キラキラのパスタやで」
 一瞬時が止まった。今現在私の脳内を支配しているのは、某リバーをオーバーするシェフである。きらっきらのパスタ。すげえ高いところから塩こしょうしそう。ついでに、すげー高そう。もっと言うなら、おいしくなさそう。
 箸が転げてもおかしい年頃の姉、もはや撃沈である。ご飯どころではなくなってしまった、ある夜のききまつがいであった。

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SAN値低めのエッセイ集

「あとがき芸人」というから「あとがき」ばかりはいってる本かと思ったら、そうではなくエッセイ集でした…すみませんやどんさん、誤解した内容をアマムズに掲載してしまった…

結論からいうと「この本、買ったほうがいいんじゃない?」という感じです。ほかの本を買うながれで、あわせてこの本をカートに紛れ込ませてほしい。なんなら発送時に紛れ込ませたいぐらい(それはまずい)。かるい気持ちで読んでほしい、そのぐらい、たのしい本だと思う。

やどんさん(神谷アユムさん)の本は以前にも読んだことがあって、たしかBLだったと思うのですが、こちらも硬派なエッセイかと思って開いたら…とんでもなかった!
なんやこれ…やどんさん、酔って書いたんと違うか(震え)ああでもやどんさんと飲んで話したら楽しそうではありますね。

テンション高く一気に駆け抜ける、SAN値低めのエッセイ集です。とにかくたのしい!ボケたおしの作者(失礼)にツッコむのがとにかく忙しい!

「初デートでサイゼリヤ」はよく聴く笑い話やけど、「大阪王将」て!しかも「王将」じゃなくてよりによってそっち!推しからマイナスイオンは出てないやろ!「可愛い子の鞄は小さい」→せやな…。「一個あたり普通の餃子七つ分ぐらいある餃子が三つ出てくる」うそやろこれ盛ったやろ…。「クワトロベンティーエクストラコーヒーバニラキャラメルヘーゼルナッツアーモンドエキストラホイップアドチップウィズチョコレートソースウィズキャラメルソースアップルクランブルフラペチーノ」は言えなくても「ニンニクヌキヤサイスクナメアブラマシマシマッカ」は言える←きれいに落ちたな。

とにかくたのしい本だと思います。作者のいきおいがいい語りに引きずられるまま、げらげら笑って、さいごまで駆け抜けてほしい。

にゃんしー