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あまむずタイムズ

あまぶん出店者さんたちの近況。
できれば毎日更新したいです。
(できるとはいってない)

ロージー

って誰の曲だっけ?aiko?三国の~ボウリング場~♪って無くなってしまったよね(かなしい

というわけで「路地」である。

今期の「444書」のテーマにもなっている「路地」だが、まったくの偶然といおうか、
6月13日(日)11:00~16:00「そこの路地入ったとこ文庫」
が京都・烏丸御池で開かれることが関係者により明らかとなった。
略して「ソコロジー」と呼んでいるのは私だけである。
ちなみに6月2日は路地の日でもあった。

コロナ禍ではめずらしく、オフラインで文芸同人誌を買える場である。
万全の感染対策が取られていること、時間短縮での開催であること、飲食は行われないこと、 京都の感染者数は減少傾向にありかつ緊急事態宣言中の開催であること、規模が小さいこと、市街地からは離れた路地裏での開催であること、 などから、安全に開催されることが期待できる。
なお来店者には、検温とアルコール消毒にご協力をお願いしたい、とのことだ。

実地で本を手に取ることのできる貴重な機会だ。
あまムズとしても、万難を排しはせ参じる予定にしている。
なお、「そこの路地入ったとこ文庫」は販売する書籍の通販も平行して行うため、 会場に行けなくても本を買うことが可能である。

なかなか文芸同人誌の即売会が開かれない中、明るいニュースとなった。
イベントの成功と、たくさんの書籍が読者のもとに届くことを祈っている。

6月7日トップニュース

「444文字以内ぐらいで創作を書いちゃおう」企画、「444書」は、 6月4日、お題「雨」での投稿受付を終了した。

過去最多の全51作品が集まったもようだ。たくさんの投稿に感謝したい。

インドの仕立て屋さん

「ハッピーバースデイ」(藤和)
「あの日が雨なら」(藤和)
「待ち焦がれた雨」(藤和)
「街を歩く花」(藤和)
「狐の嫁入り」(藤和)
「虹の居留地」(藤和)
「星の後宮」(藤和)
「花の顔」(藤和)
「地元のビル風」(藤和)
「プラネタリウムはいつも晴れ」(藤和 )
「浅草寺へお参りに」(藤和 )
「雨の季節」(藤和)
「しっとりした本の乾かし方」(藤和)
「雨の夜だけの」(藤和)

天狗の会文芸部門分科会

「ずっしりとしみこんだ」(サカトゲヨリオ)
「雨が通る」(サカトゲヨリオ)
「こんな雨の日」(ひぐま)
「あめおとこ」(ひぐま)
「アーメン、そうめん、冷やそうめん」(岸本める)
「雨で満たされた村」(岸本める)

まつのこ

「コールドレインに濡らされて」(まつのこ)
「One Rainy Day」(まつのこ)

午前三時の音楽

「土曜の朝、9時12分」(高梨來)
「土曜の朝、8時23分」(高梨來)

白昼社

「アーベーツェーデー」(泉由良)

7's Library

「雨の向こう」(なな)

おとといあさって

「めあ」(柊らし)

桐谷瑞香

「恵みの雨」(桐谷瑞香)

湖上比恋乃

「約束のない待ち合わせ」(湖上比恋乃)

ロゼット文庫

「雨の帰路」(伴美砂都 )

片足靴屋/Sheagh sidhe

「雨宿り」(南風野さきは)

暮亭

「雨琴荘」(壱岐津 礼)

海と空と夜

「この雨が止むまで」(こうげつしずり)

オカワダアキナ

「モンスーン」(オカワダアキナ)

椎乃みやこ

「甘い雨の日」(椎乃みやこ)

samidare

「雨と珈琲」(しまこ)

木村凌和

「傘の下の猫」(木村凌和)

ウユニのツチブタ

「きてよ」(大滝のぐれ)

ひとひら、さらり

「『Cis.3 こわれた学校ゲーム』が始まる前 ラギの話」(新島みのる)

藍色のモノローグ

「世界が逆さまになったなら」(藍間真珠)

日本ごうがふかいな協会

「「驟雨、あとを濁さず」より、「悪夢2」」(ひざのうらはやお)

雫星

「雨粒集め」(神奈崎アスカ)

出店者さん以外の作品

「雨宿る奇縁」(乙椿)
「本当に楽しみだったのに、」(乙椿)
「雨やどり」(しじゅう)
「雨宿り」(風城国子智)
「雨女」(くぼた)
「春の雨」(宮田秩早)
「雨の海」(空豆)
「雨シチュの恋愛VR」(いぐあな)
「あめのひ」(せらひかり)

上記はおおむね投稿の逆順に掲載している。

あまぶん出店者の作風を味わえる好機である。 気に入った文章があれば、ぜひあまぶんでの 購入を検討してほしい。 また本企画はあまぶん出店者以外でも参加できるため、 知らなかった作家との出会いも期待できる。

引き続き、たくさんの方の参戦を楽しみにしている。

現在、お題「路地」での投稿を受け付け中だ。

投稿はこちらから
投稿作一覧はこちら
444書企画説明はこちら

444書「雨」まとめ

前述のとおり、444書はお題「雨」での 投稿受付を終えた。

投稿くださった51作品のなかから、いくつかの作品を取り上げたい。

7's Libraryの ななさんには 「雨の向こう」 という作品を投稿いただいた。 「覚えて、いますか」という書き出しにはっとさせられる。 覚えているだろうか。なにを尋ねられているかも分からないのに雨の向こうをさがしてみたくなる。 情景描写がゆたかな、みずいろの、詩的な作品だ。

おとといあさっての 柊らしさんの作品 「めあ」は、 発想がおもしろく、またかわいらしい。 「めあ」からの「ナイトめあ」までの広がりが見事。 ホッピングの子どもらしさも、さいごの希望も、あたたかい作品だった。 子どもらしく、かわいらしく、あいらしい。らしさんの「らし」らしさがあらわれた作品だと思う。

さかさまの雨といえば 藍色のモノローグより 藍間真珠さんの作品 「世界が逆さまになったなら」もおもしろかった。 冒頭のif文から「君」の登場によって物語が加速し、444文字以内できれいに落ちる。 最初の一文と最後の一文の呼応がよい。 じゃあ逆だちの練習をしてみよう、なんて、大人の私たちは思わないだろうけれど、 ふたりのかわいらしさが微笑ましくて、つい頬がゆるんでしまう。

かわいらしい作品について定評のあるのが 椎乃みやこさんである。 「飴玉のような」物語を書く椎乃さんは、「雨」テーマにおいても甘い作品 「甘い雨の日」 を寄せてくださった。 最初の一文「雨の日はスイーツを貪るの」の「貪る」がいい。 この人物はきっと雨でなくてもスイーツを「貪って」いることだろう… と思いきや、中盤、シュウ君の登場によって物語は意外な展開を見せる。 そうだ、失恋の日は、雨の日は、甘いものを食べたい。 きっとそういう人と食べることができれば、悲しいこともはんぶんこなのだ。

あまぶんに人魚作品を寄せてくださっている 片足靴屋/Sheagh sidheの 南風野さきはさんも、雨のなかのふたりの関係を 「雨宿り」 という作品で書いている。 雨はこうして閉じ込めることによりふたりの関係を作り上げるのだと気づかされる。 そう思えば、雨もけっして悪いものではない。 そんな来訪者を雨の日は待ちたくなる作品だ。 彼や彼女自身を、希望と呼んでもいいはずだ。

samidareの しまこさんもまた、雨に閉じ込められている。 「雨と珈琲」 という作品がそれだ。 退屈そうな時間がとてもいいと思えるのは、ふたりがそこにいるからで、 そのかぎりいつまでも雨が降っていてほしいと思う。 苦手だった珈琲を好きにさせてくれた人、という表現で、 気持ちをうかがい知れるのは読書の喜びである。

桐谷瑞香さんの 作品 「恵みの雨」 はファンタジーを感じさせる作品だった。 そうだ、ファンタジー世界にもおなじ雨が降るのである。 西洋ファンタジーを書く作家とのこと。 本作にうかがえる耽美さを書籍でも味わえるのか、あまぶん作品に期待がふくらむ。

湖上比恋乃さんの作品 「約束のない待ち合わせ」 は、その筆名のとおり、どこか不思議なしっとりとした印象を受ける。 雨を好きになれそうな作品である。 「約束のない待ち合わせ」はどれだけゆたかな時間であろうか。 雨の日にふらっと喫茶店に入りたくなる良作だ。

やや駆け足になってしまったうえ、全ての作品を取り上げることはできなかった点、恐縮だが、 「雨」に希望を持てる作品が多かった。 さいごに挙げた比恋乃さんの作品にコメントしたとおり、雨を好きになれるのではないだろうか。 もしそうであれば、あまぶんの作品にも「好きなものが増える」ことを期待してほしい。 素敵な本との出会いがそうさせてくれることだろう。

えろまんが



編集後記



これがんばって書いたんやがボツにされた。。

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