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 全ての本を紹介

 紹介いただいたすべての本を
 掲載しています。




琵琶湖擬人化×腐女子ミステリー
タイトル腐女子探偵びわ子事件録
著者時邑亜希
ブースD-49
紹介文
 滋賀県のとある温泉宿を訪れた“びわ子”と“ひ子姉”。
そんな二人を待ち受けいたのは、イケメン3人+妹という珍妙な客で、、、、

どんな難事件もびわ子の801脳にかかれば一発解決!
一般人では想像もつかないようなぶっとんだ妄想回路で真実を見抜く!

「あぁ〜、あれは完璧に受けだね。それもヘタレ受け」

・・・・・・みぬく?
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者時邑亜希



卑怯!
タイトル花と蜜と女装男子
著者絶対移動中と1103号室
ブースなし
紹介文
さすが同人誌! さすが文学フリマ!
女装男子に限定したこんなマニアックなアンソロジー小説本を作るなんて、もう凄いとかそういう感情よりも単純に羨ましすぎます。
内容もお綺麗なモノばかりじゃなくてちょっと嫌らしいのもまた背徳感を煽るというか何というか……えぇ、ぶっちゃけ次があるなら是非参加させて頂きたい!(笑)と感じずにはいられない一冊でした。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者時邑亜希



募集したのははじめてさんだよ!?
タイトルはじめてさんの文芸イベント!企画作品
著者なめこ/三月
ブースB-27
紹介文
一冊じゃなくてすみません…。
自ブースで、文芸イベント参加経験のないお二人からお預かりした掌編小説の冊子を無料配布します。

『さいごの夏』(なめこ)は、夏の熱とひかりの綿にくるまれて静かに窒息させられるような、くるしい女性一人称の純文学。取り巻くすべてを描き出す細やかな筆致が魅力的な作品。

「白亜の城」(三月)は、魔法使いの女の子と僕の、童話風のものがたり。秘密を後ろ手に隠しての会話の応酬が小気味良く、美意識で紡がれたゴシックな世界観を堪能できます。

 二作品とも貰ってくださって、もちろんOK! どうぞ、お二人の文芸イベントデビューを、応援してください!
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者あずみ



ひとめ見た瞬間もう好きだって
タイトル沈黙のために
著者正井
ブースE-11
紹介文
あちこち、目星はつけて、色々と楽しみにはしているのですが…。

百合詞華集「きみとダンスを」で、すごく素敵な関西弁百合ストーリーを書かれていた正井さんの個人誌「沈黙のために」が、こちら(E-11)のブースに委託されると聞きつけ、跳ねるくらい楽しみにしています。絶対、恋する、予感…!

豪華メンバー参加の「庫内灯」もマストバイだなと思っています。俳句のご本らしいですね。知っているお名前から、少しずつ新しい趣向の扉が開いていくので、わくわくしています。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者あずみ



あんな完璧な14歳はない
タイトル新世界より
著者貴志 祐介
ブースなし
紹介文
こんなところでなんなのですが、青沼瞬君が好きすぎるので、同好の方はともだちになってください…。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者あずみ



早くデビューしてください
タイトルDAISYCHAIN 通巻12号
著者梅田順平/彩世梨緒/瑞穂はじめ/他
ブースB-56
紹介文
小説の他に、漫画や切り絵なども載っている、エンタメ色満載の団体誌「DAISYCHAIN」。
瑞穂はじめさんのファンなので毎回買っています。
こちらの号掲載の『美に沿う形』は、美大生のお話。
描いても、描いても、壁を破ることができない…。
主人公平野の生き様、仲間たちとのやり取り、青春と言うには苦すぎる日々、そして美術界の闇。
全部がリアル過ぎて、フィクションと割り切れず、途中、号泣しました。
取材力、構成力、描写力、テーマ、共感性…。すべてが圧倒的。
お金に困った時、瑞穂さんが人気作家になっていて、プレミアがついていたら…
このバックナンバーを、売り… ませんけど、おにぎりくらい恵んでください…。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者あずみ



まさか、ここでこれに出逢えるなんて…!
タイトルAPIACEREショートストーリーズ
著者なのり/まりも
ブースB-26
紹介文
こちらは無料冊子。いただいたのが申し訳ないくらい、何度も読み返しています。
さらりと読める分量ながら、じっくり物語の後味に浸れる現代もの二篇。

『コハノチカ―最愛の人』 強気な女の子一人称の語り口がくすぐったく心地良い、フォークダンスがテーマの小説。
民族舞踊を扱ったお話、ずっと読みたいと思って探していたので、嬉しくて、頁を捲るのが勿体なくって仕方なかった…。
入門編として申し分のない入りやすさですが、webで本編も読めるようなので、時間を見つけて必ず読みたい。

『Girlsonthestage』 こちらは胸がずくっと痛くなるような、ささやかに尖った、女の子同士の友情を描いたお話。
百合というほど百合ではない、言葉にならない、リアルなこころの動き、このさびしさの配合…! 
なかなか、ちょうどいいところ、をくすぐってくれる小説に出逢えないので。この絶妙さ、大好きです。
紹介タイプ大好きな本
紹介者あずみ



美味しいファンタジー
タイトルミス・アンダーソンの安穏なる日々
著者世津路章
ブースB-12
紹介文
ある日、羊耳ショタ騎士執事のアーティが命令されたのは、人類最強といわれる女傭兵の抹殺!?
「はわわ」と言う間に退路を防がれ、なぜか始まった宿敵との居候生活。
軽やかなラブコメ異世界ファンタジー。

気高く優美な汚宅の住人、女傭兵アンナ=L・アンダーソンや、上述のあざとかわいいアーティ、アンナの幼馴染ダグリズ(一押しです)など、個性豊かなキャラクターたち。
『まろやぎチーズのホットサンド』『乳白星のシチュー』に代表される、オリジナリティにあふれた、心のこもった美味しい料理の数々。
あったかいものに癒されたら、わくわくする冒険の時間が待ってます。
食べ過ぎにはご注意を♪
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者あずみ



傷つきやすいハートが求める淡い恋
タイトルインスタントリプレイ
著者添嶋譲
ブースなし
紹介文
文フリ大阪のガイドなのに、文フリ金沢で出た本でごめんなさい。
でも、優れた作品は舞台を問わないと思うのです。
ケータイがまだなかった頃、傷つきやすいハートを持て余した男子学生が、なんとか背伸びして恋する話です。各作品の末日に舞台が記載されているのですが、中には(現存せず)なんてのもあって、時間の流れを感じると言うか、ある種のもの悲しさを覚えます。良い作品ですよ。
紹介タイプ大好きな本
紹介者秋山真琴



招かれ巻き込まれた運命と、己が道を選ぶ意志の物語
タイトル君が風を掴むとき
著者あづみ伊織
ブースD-54
紹介文
街を繋ぐ商隊、連街衆が今日も今日とて旅をする。
ある日、隊の長である旭は風に滲む不穏の色を見た。
風は新たな風をよび、旭は仲間達とともにひとつの運命に巻き込まれていく。
運命が行き着く先、彼らは何を見て、何を選ぶのか?

ファンタジー小説です。番外として本作品の世界を彩る歌を3つ、
挿絵を交えて収録した「ともうた綴り」もあります。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者あづみ伊織



僕とクリプととある選択の物語
タイトルハロー、クリプ(新装版)
著者志々真 実子
ブースなし
紹介文
主人公は僕であり、その傍らにある猫のクリプ。クリプは僕にしか見えない存在である。
この僕とクリプ、そして僕が生きる現実が少しずつ重なり、絡みあっていく。
クリプと僕が共有する精神世界の描写は宮沢賢治的モチーフを織り交ぜつつもとても美しく、
時におどろおどろしく迫って来る。
国語の教科書で読む作品のような懐かしさも感じた。
紹介タイプ大好きな本
紹介者あづみ伊織



透明感のある世界を登場人物達が彩る
タイトル羽人物語
著者咲祈
ブースC-33
紹介文
読み始めたら止まらず、一気に読み終えてしまいました。
世界観は絶望や哀しみを含んだ透明感があり、登場人物達は硝子細工を彩る色のように
それぞれの色を持ってこの世界に生きている。それぞれのエピソードの密度がとても濃いです。
登場人物達の切なく、複雑に絡み合った運命が至る物語の終着点は色々感じるものがあります。
この方の他の作品も読んでみたいですね。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者あづみ伊織



滅びゆく空中都市を舞台に織り成す願いと祈りの物語
タイトル羽人物語
著者咲祈
ブースC-33
紹介文
《方舟》と呼ばれる空中都市を舞台に、
《戦闘機》として空でたたかう少年少女を縦糸に、
倡伎として夜を舞う少年少女を横糸に織り成す、
いささか哀しい、願いと祈りの物語。
ほんのりSF色のある和風ファンタジー小説です。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者咲祈



孤独を必要とするひとたちへ
タイトル夜さりどきの化石たち
著者笹木くらげ
ブースなし
紹介文
マリンスノーが降る海の底に喩えられた、雪の夜の中を歩くふたりの少年のおはなし。
静かな文体。ひっそりと静かで、ひとつひとつの表現がとても丁寧に書かれていて、
昼間の慌ただしさや、他人との同調、日常の雑多から隔離されて、
自分の呼吸のペースを思い出せるような時間が、静かに流れていく。
読んでいて、とても心地が良い。
「孤独」を必要とするひとの心に、ひとひら、ひとひら、おりていく、雪のような短編です。
紹介タイプ大好きな本
紹介者咲祈



発想力の宝石箱
タイトルファンタスティック・ワーキング
著者柏木むし子
ブースD-02
紹介文
拝読して、即、発想力に脱帽しました。天才ってこういうひとのことをいうのかな……。
おかっぱ頭のイケメン記者さんが綴る、さまざまな短期の仕事のレポート。
この短期の仕事が、どれも、とてもおもしろい。まさに発想力の宝石箱!
文章も読みやすくて、すいすい読み進めることができました。
装丁も凝られていて、本の中に本(ノート)がある仕様です。この発想もすごい。
まさに「ひとに薦めたくなる御本」ですね。
まちがいなく「おもしろい本」の一冊だと思います。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者咲祈



高田純次感1000%! ドタバタおねショタファンタジー!
タイトルミス・アンダーソンの安穏なる日々
著者世津路章
ブースB-12
紹介文
 魔法を使う魔族と使えぬ人間、両者が争い合う世界で、なぜか人類最強の女傭兵・アンダーソンを“抹殺”しなければならなくなった、Lv.1ショタ執事・アーティの奮闘を描いた物語。

 大丈夫です。
 バカです。
 頭かるーくお読みいただけます。
 バトルとか少な目で、ごはんがめっちゃ多いです。

 第1巻読切でも全然大丈夫ですし、続編が今秋から先行してWEB連載になりますので、そちらもぜひぜひ!
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者世津路 章



不条理+記憶喪失+ファンタジー=期待せざるを得ない
タイトル暗喩の箱庭、アニミスト
著者組鐘 ヒムネ
ブースC-18
紹介文
 あるところでレビューを見つけ、去年からすっごく気になっていたので今年ゲットできるのが楽しみです…!
 不条理ファンタジー、という響きだけでもゾクゾクするのに、主人公の意識がふたつの世界を行き来し翻弄され、しかもバッドエンドで終わる…なんて、どんだけ救いがないんだろう、と武者震いが止まりません…!! 表紙を埋め尽くす赤のイメージが、容赦なく叩き落としてくれそうで、心待ちにしています…!
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者世津路 章



どうしてか、すべての思い出の中で、彼女はいつもひとりだった。
タイトル機械仕掛けの蛇奇遣い
著者上遠野浩平
ブースなし
紹介文
 鉄球に封じられた美しき戦鬼、ルルド・バイパー。若き皇帝ローティフェルドが彼と邂逅したことから、物語は始まります。ローティフェルドを脅かす皇帝暗殺計画とは? 「俺はお前なのさ、ロゥ君」――謎めいたルルドの言葉の真意とは? そして、ローティフェルドが彼自身の意志を灯したとき姿を顕す、“世界の敵”の正体とは?

 一冊完結にもかかわらず凝縮された世界観と構成の妙、翻弄される少年少女の絶望と決意を容赦なく描き出す明瞭な筆致から織りなされる、最高のファンタジー小説です。
 中でも、ローティフェルドと彼の婚約者ユイ・フォリアの対比が素晴らしいです。世界から抑圧された二人の少年少女、その歩む道が分かつ明暗。クライマックスにある、ユイが過去を回想するシーンは永遠に忘れられません。

 上遠野浩平先生は数多くの作品を作り上げ、様々なシリーズがありますが、そのすべてが何らかの関連を持っていることで有名です。そしてそのすべてで、“ただひとつのこと”を追求し続ける、その鮮烈な姿勢に息を呑み、自身もそうありたいと思わずにはいられません。ぜひその一端を、味わってください。(あとは『ソウルドロップの幽体研究』も初心者向け)
紹介タイププロの本から推薦
紹介者世津路 章



探偵VS事務員、勝つはどっちだ?! 
タイトル『城ノ内探偵事務所』シリーズ
著者桂瀬 衣緒 
ブースB-10
紹介文
 これフジテレビの木10枠でドラマ化したら絶対ウケる。脚本・坂元裕二を初めとする『最高の離婚』スタッフ集結させて、【城ノ内=窪田正孝】VS【あかり=高畑充希】。爆売れやで。

 こほん、それはさておき。探偵もの、ではありますが、人死にナシでミステリ苦手層の方にもばっちりです。でもあくまでコンセプトの“探偵もの”からブレないのが素晴らしいです。探偵VS事務員の丁々発止なやり取りが魅力で、ほんのりラブ風味なのも心憎いところ。でも決してクドくないので、男性の方もぜひぜひお手に取ってみてください。

 最初の巻は探偵業のあれこれを垣間見つつ二人の関係性構築、そして次巻でその関係性が一気に深化。これを読んで床を転げ回らずにいられる人がいたらお目にかかりたい。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者世津路 章



だいじなことはすべて、流れ星のそのむこうに。
タイトル落ち星拾い
著者青川有子/文野華影(共著)
ブースなし
紹介文
 二人の作者様による、《流れ星ハンター》をモチーフにした作品集。
 もし本当に、流れ星に願いを叶える力があったなら――そんなふたつの世界の物語です。

『花と星の歌』(文野華影)
 流れ星を集める少女と、彼女から依頼を受けた修復士の少年。ふたりの旅路を描いたお話です。どこか翻訳された海外の児童文学を読むような味わいと、心温まる旅の軌跡が、弾む気持ちにさせてくれます。ラストの流れ星が降り注ぐ光景の描写は、幻想的で圧巻です。

『フリージアと流れ星の夜』(青川有子)
 流れ星の囁く声が聞こえるため、アルバイトとして《流れ星ハンター》を手伝い少年・ヒョウの物語。心に傷をもった彼が、大切な友人を得、あたたかな日常をすごせるようになる姿が胸に迫ります。有り得た最善の未来より、“いま・ここ”を選び、過去と決別するシーンは何度も読み返しました。自らの罪に向き合い、大事な友達の強さをありのまま信じる彼の言葉は、かなしい夜に光を照らす灯台のように力強いです。
紹介タイプ大好きな本
紹介者世津路 章



時を経て、彼女たちの世界は変容する。より明確に、より残酷に。
タイトル『楽園の子供たち』シリーズ
著者森村 直也
ブースB-11
紹介文
 閉ざされた島で邂逅したふたりの少女、フカミと美空。
 島で起こる謎めいた出来事を彼女たちの視点から追いかける形式で綴られ、現在第三巻まで頒布中です。

 島の戒律である掟、神の使途とされる“ホシン”、瓜二つのフカミと美空――散りばめられた数々の謎は、彼女たちが歳を経るほどに徐々に顕わになっていき、見え隠れするその事実に気付くと、戦慄せざるを得ません。まだ全貌が解明されていないだけどに、一層昏い想像をあおります。

 立ちはだかる現実に、彼女たちはどう立ち向かうのか――あるいはそれすらさせてもらえないのか。続きを心待ちにしています。緻密な伏線と構成で描かれる、近未来SF長編です。ぜひリアルタイムで体感してください。…いやこれ無料配布っておかしいでしょ…!
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者世津路 章



この気持ちは、僕だけのものでいい
タイトルジェミニとほうき星
著者高梨 來
ブースD-33
紹介文
双子の姉への想いを秘めながら、『家族』であり続ける為に自分の感情に蓋をして生きてきた主人公はひょんなきっかけから中学時代に単身イギリスへの短期留学へ旅立ち、自分の揺れる感情を預けさせてくれる恋人に出会うが――。
身近な相手への強すぎる愛情、自身のセクシャリティなどに悩みながら、不器用な男の子が自分の殻を破ろうとする青春小説です。ぬるめですがボーイズラブ。

調子に乗ってキャラと遊び過ぎたので続編と番外編が3冊くらい同時に出ます。めんどくさい男の子の青春の日々を見守っていただけると嬉しいです。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者高梨 來



今度は俳句!
タイトル庫内灯
著者BL俳句合同誌「庫内灯」編集部
ブースE-11
紹介文
BL短歌の次はBL俳句! 17音という限りある音の区切りの中でどんな情景が圧縮・解凍されて目の前に広げられるのか期待しております。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者高梨 來



歌うように生きる、生きるように歌う
タイトルたましいの場所
著者早川義夫
ブースなし
紹介文
何かを生み出す事、「いま」の自分に向き合い表現し続ける事、すなわち、「たましいの場所」を探し続ける事。飾り気がなく正直でまっすぐで純粋で、情けないのに力強い。
うたう事、生きる事へのまっすぐな想い。
照れくさくなるほどむき出しで大きな温かさに包まれます。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者高梨 來



箱庭の外から聞こえる呼び声は
タイトル夏火
著者キリチヒロ
ブースD-34
紹介文
シリーズ二作目。
血のつながりと、それ以上に強い魂を結び合う絆で結ばれた幼馴染三人はそれぞれクラスが別れ、新しい出会いと共に少しずつ押し寄せてくる波に攫われるように世界を開いていくことを余儀なくされる。
思春期の息苦しさ、焦燥感、目の前を通り過ぎていく景色のハッとするほどの一瞬の煌めき。押し寄せる感情と、箱庭を旅立って尚、色濃いその影を落としていく『箱庭』を旅立って永遠の存在として生きるかつての少女の姿。
色鮮やかで清冽な心の移ろいがいつまでも焼きつくように残ります。
紹介タイプ大好きな本
紹介者高梨 來



4人の「天使たち」の織り成すシーン
タイトルel.
著者犬塚暁/あずみ/柳川麻衣/穂崎円
ブースB-27
紹介文
天使をテーマに編まれた小説アンソロジー。
それぞれ違う時代背景で生きる、姿形も違う『天使』たちと彼らと巡り合った人々の織り成す物語。四社四様の解釈で描かれる天使たちの凛とした美しさ、儚さ、力強さにすっと胸を引きずられ、息を奪われるような心地になります。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者高梨 來



神なんて脆い
タイトル幼神
著者孤伏澤つたゐ
ブースC-02
紹介文
「あのひとは片割れに似せて人間をつくったというけれど、俺たちは人間の真似事ばかりしている」
白い世界からきた神とその片割れと、少しの時間を過ごす人間のこと。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者孤伏澤つたゐ



まちどおしい
タイトル庫内灯
著者BL俳句合同誌「庫内灯」編集部
ブースE-11
紹介文
BL俳句合同誌。
BL俳句や評論・解凍小説などが収録されているという噂です。
17音という枠に顕現するBL世界を楽しみにしております。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者孤伏澤つたゐ



打ちひしがれて帰ってこられない
タイトルいつくしみと言う名の猫を飼いたい
著者掛 真魚
ブースE-16
紹介文
シンプルで美しい装幀に、鋭利な刃物のような短歌が収録されています。

「きみがもし人になるなら背に揃う鱗を剥がす役をやらせて」

作者の血の凝ったナイフで切り刻まれて血まみれになる、恐ろしいほど透徹した世界。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者孤伏澤つたゐ



とことんかわいい!
タイトルあくだま
著者壬生キヨム
ブースD-02
紹介文
妖怪と人間の青年の悶絶必死のBL。
とにかくかわいい!とにかくきゅんきゅん。
だけどかわいいだけじゃなく、ときどき妖怪世界のぞっとするような世界も垣間見られて、ぐいぐいひきこまれてしまいます。
誰彼かまわず布教したい一冊。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者孤伏澤つたゐ



わたしを越えてわたしになる
タイトル性別越境アンソロジー 兼ネル
著者企画・編集 ネムカケス
ブースなし
紹介文
芸能・見る/読み解く・越える 三つをテーマに、
小説・短歌・評論・漫画などいろいろな「性別越境」が詰まっています。
「性別」というよりは「分類」を取り払ってゆく試みのようにも感じられました。
生まれ持った肉体に対する違和感と戦うための儀式書。
紹介タイプ大好きな本
紹介者孤伏澤つたゐ



かわいくってなにがわるい
タイトル花と蜜と女装男子
著者絶対移動中と1103号室
ブースなし
紹介文
ちょっとえっちな女装男子小説5篇と、女装男子着せ替えイラストが収録されています。

ワンピース・スカートは、性別を問わない武装。
お洋服・メイクへの詳細な描写も素敵で、「そう、そうなんだよ!こんな気持ちでこの服をわたしは着ていた・着たかった!」と何度も叫びそうになってしまったりする危険な本です…
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者孤伏澤つたゐ



「しっぽに触りたいな」「だめです!」
タイトルあくだま
著者壬生キヨム
ブースD-02
紹介文
秘密の地下闘技場で夜な夜な拳を交わす、きつねの妖怪(攻)「浜麦」と人間の青年(受)「ペペロンチーノ峯田」(←名前)のボーイズラブ小説。

浜麦は妖怪ですが、ペペより年下で敬語攻め。

ボーイズラブの伝統・受がオークションにかけられたり、神様の生贄こと『妻』に選ばれたりして、攻がそれを助けに行ったりします。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者壬生キヨム



ドSな王子に愛される人魚の王子さま
タイトル人魚姫の末裔
著者kiyonya
ブースD-14
紹介文
王子さまモノのボーイズラブ小説。
一人は人間の国の王子様で、もう一人は人魚の国の王子様。
二人の出会いから数々の苦難を乗り越えて真実の愛にたどり着くまでが描かれたがっつり長編小説。

人間の国の王子様のキラキラオーラと、人魚の国の王子様のツンデレがたまりません。
特にショタコンの人におすすめです(‐w‐)
(下読みをさせていただきました!)
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者壬生キヨム



超人探偵と伝説の探偵の、探偵対決
タイトルキングレオの冒険
著者円居挽
ブースなし
紹介文
「キングレオ」こと、圧倒的な推理力に、格闘術、美貌に才能を持ち合わせた天親獅子丸と、その助手天親大河の、会話を楽しむミステリ短編集。
シャーロック・ホームズの小説を下敷きにしているのでそのオマージュとしても楽しめます。
助手のピンチを助けに来る探偵は探偵が探偵している中で一番かっこいいと思うので、何度でも助けにきてほしいし大河はなんどでもなんとかなってほしい。

一言で言うと萌えしかない。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者壬生キヨム



ねこがたくさん、大冒険!
タイトルナンバーキャット
著者相沢ナナコ
ブースD-02
紹介文
ねこはかしこい!
ねこはかわいい!

ねこが集って力を合わせれば、みんなおなかいっぱいにできるおさかなが捕まえられるにゃ!

にゃんしーさんの挿絵もとってもかわいくて、みんなまとめてぎゅっとしたくなる圧倒的なかわいらしさに嫉妬です(`・ω・´)
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者壬生キヨム



センパイって!言われたい!
タイトル後輩書記とセンパイ会計、不朽の追憶に挑む
著者青砥十
ブースB-32
紹介文
ふしぎなものが見えてしまう生徒会書記の「ふみちゃん」と、センパイ「数井くん」とゆかいな仲間たちが織りなすものがたり。
「後輩書記シリーズ」として何冊も発行されているのですが、私のおすすめは、枕を持ったふみちゃんと青い表紙が目印のこちら。

私の推しメン「主将」屋城世界きゅんが主人公の作品と、幼稚園児時代のふみちゃんが主人公の作品などが入っていて萌え度が高いのがポイント。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者壬生キヨム



善き葡萄のような甘さと苦さ
タイトル甘受の才能
著者かかり真魚
ブースE-16
紹介文
短歌、俳句、散文の入った作品集。

短歌や俳句は日本で生まれた短詩系だが、こちらの作品集には
バタイユ、ニーチェ、ビスキュイ、ガラリヤなど、ヨーロッパで生まれた人物、聖書のことばがたくさん使われている。
読んでいると、ヨーロッパの荘厳な教会にいるような気になってくる。
言葉を「吐き出」さずにはいられないという体験がある方に読んでいただきたい一冊です。


ハルシオンに似た石鹸を使ふ夜。後ろから本を読む十代だつた。
紹介タイプ大好きな本
紹介者壬生キヨム



深い海のそこに、どんどん潜ってしまう
タイトル
著者孤伏澤つたゐ
ブースC-02
紹介文
短歌と散文で作られた本。
深海を深く深く潜っていくような、静かなのに力強く、いきなり底から出た何かに腕を掴まれて、さらにさらに奥にもぐっていくように引き込まれていきます。

時代や、場所を超越した、神様と言うのか、それとも人のことばでは表現できない、大きなものの存在を感じます。


仰ぎ見やからくり箱をねだる子のハイビスカスの樹下に寝そべる
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者壬生キヨム



海に浮かぶ箱庭ブラックボックス
タイトルミニチュアガーデン・イン・ブルー
著者キリチヒロ
ブースD-34
紹介文
海辺の片田舎の町に住む少年3人と犬の話。高校1年生。日常に絡まるそれぞれの過去。本人の意志の力が及ばないほどの「生まれたときからのつよい繋がり」を書きたかった。
はじめてきちんと作った本であり、興味本位で応募した第27回小説すばる新人賞の一次選考も通過してくれた。でもボーイズラブ。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者きり



本というよりも作品
タイトルよるべのない物語
著者キダサユリ
ブースC-04
紹介文
本の形をしたアート作品、みたいに感じる。抽象的なテーマが多いことも一因のひとつかとは思うけど、何より、表紙絵とか挿絵とか文章のレイアウトとか、視覚的なバランスの良さに圧倒された。もちろん、物語の中身にもつよく惹かれる。美術史的な意味でのグロテスクをここまで「物語」の形の中に持ってこれる人は、そうそう居ないと思う。動物と人間の境界が曖昧なそれぞれのテーマたちは、大学時代の講義で受けた古いドイツ文学の空気に似ていた。キダさん今度は絵本とか出してください。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者きり



日々の真横に佇むフィクションのリアル
タイトルビオトープ
著者こんにゃく
ブースなし
紹介文
6作から成る短編集。それは物語というよりも「日々」そのもので、通勤電車の中で読むわたしの隣にただ、佇んでいた。日々とは時間の流れであり、人が何かを解決したり昇華したりする過程の速度と1日24時間という決まった時間の速度はまったく関係がないのだ。ということを、教わったような気がする。でも確かにそうやって生きてるような気がする。
4番目の、「BrokenYouth」がとても好き。
紹介タイプ大好きな本
紹介者きり



コネコのお話だよ!
タイトルコネコとシイナさんのアンニュイご飯
著者相沢ナナコ
ブースなし
紹介文
コネコビトっていうやつが出てくるお話を書いてるんですが、その中で今、代表作っぽくなってるやつです。
装丁は「空想少年はテキストデータの夢を見るか?」の添嶋譲さんです!
短編が4本と、小さなレシピが入ってます。
幸せじゃない日も美味しいご飯があるよ、っていう本です。
おすすめ。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者相沢ナナコ



面白いのは知ってるんです
タイトル下町飲酒会さんの本
著者日野裕太郎
ブースなし
紹介文
日野さんの本が、面白いのは知ってるし、外れがないのも分かってる。
でも、なかなか買いに行けてないので、懺悔も含めて紹介します。
生々しいホラーと土着系ファンタジーが二枚看板だと勝手に思ってますが、たぶん他にも一ダースくらい看板をお持ちだと思います。
文フリに初めて来て、何買えば良いのかわからないって人も、ぜひ。外れませんから。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者相沢ナナコ



ザ・俺ランド!
タイトル…絶句。
著者新井素子
ブースなし
紹介文
自分の書いた話のキャラクターたちがみんな出てきて、作者とニアイコールであるところの存在「新井素子」を守ったり救ったりする、っていう、誰しもが考えるんだろうけどなかなか書いたものを他人に読ませられないよね!っていう妄想をきちんとボリューミーに形作ってある、すごいお話。
なこも寿命が来る前にこういうの、書きたい。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者相沢ナナコ



かわいくて美味しそうで、ファンタジー!
タイトルなないろ世界の食歩記
著者世津路章/柑橘/いぐあな/服部匠/他
ブースB-12
紹介文
どこか遠くに行きたい時に、純粋にそこに行きたいっていう気持ちと、なんか普段食べられない美味しいもの食べたいなーっていう気持ちと、あるじゃないですか。それで、じゃらんとか読むじゃないですか。
そんな楽しみを両方とも満たしてくれるアンソロです。くう。
食べたいって思っても食べられないっていうのが、また食べたさを増してくれます。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者相沢ナナコ



ちょう世界史!
タイトル世界史C
著者唐橋史
ブースC-01
紹介文
すみません、未読です…。
でも馬鹿売れしてると聞きました。
そのうち世界史C御殿が建つと思います。楽しみです。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者相沢ナナコ



もふもふBL。濡れ場もあるよ。
タイトルあくだま
著者壬生キヨム
ブースD-02
紹介文
京都の地下で妖怪たちが天下一武道会的な闇のトーナメントをしてるんですけど、受けの子がマスクマン(人間)で、攻めの子が狐(人間に化けます。ご安心ください)です。
本当です。
二人以外のキャラクターも素敵で、イケメンとか古本屋とか出てきます。
なかなか進まない関係にもきゅもきゅしてください!
紹介タイプ大好きな本
紹介者相沢ナナコ



心のジャンクフード
タイトル地獄に落ちる為の26のメソッド
著者弐杏
ブースD-02
紹介文
紹介なんかより、とにかく読んでほしい一冊!そして、うっかりポテチを一気食いしてしまうように、一気読みしてほしい。
中毒性に注意だ。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者相沢ナナコ



毒・ドク・どく
タイトルトキシン
著者兎角毒苺團
ブースC-56
紹介文
タイトルにちなみ、毒をテーマにした短編を集めたアンソロジー。ビックリするほど爽やかな制服男子の青春モノから昼ドラ顔負けのドロドロ因縁劇場まで幅広く取り扱ったバラエティー豊富な品揃え。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者伊織



きっと意外性で攻めてくる
タイトル岳田嶽麓さんの新刊
著者岳田嶽麓
ブースなし
紹介文
元5menのメンバー、奇跡の腕を持つダイスの魔術師。かっこいいおはなしとか怖いおはなしとかが得意。特攻野郎Aチームだったらクレイジーモンキー役をこなすタイプ。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者伊織



ハンガリーの全ての学校から双子を探し出して抜擢する価値がある
タイトル悪童日記
著者アゴタ・クリストフ
ブースなし
紹介文
まずは「悪童日記」を読んで欲しい。次に、「ふたりの秘密」「第三の嘘」へと読み進めても構わないし、映画「悪童日記」を観ても構わない。だが、最初にまず「悪童日記」を読むことだけは、はずさないで欲しい。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者伊織



煮凝り
タイトル「Aの私信」&「Dの書簡」
著者白河紫苑
ブースなし
紹介文
DからAに送られた書簡と、その返信として書かれたがDのところへ届いたのかどうかわからないAからのボトルレター。とても大切な相手だったのだろう、お互いに。不器用で、もどかしく、想像で補うしかないふたりの間柄。見知らぬ家族の色褪せた古い写真のように、或いは星と星を結んで夜空に描かれた物語りのように、あなたが誰かを思う気持ちを縫い止めた、ひとつのかたち。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者伊織



もふもふ
タイトルあくだま
著者壬生キヨム
ブースD-02
紹介文
オークションにかけられたり生贄にされたり大変ですがもふもふは正義。ふさふさした君の大切なアッーーーー!
紹介タイプ売れると思う本
紹介者伊織



矩形の曼荼羅
タイトルドロップス
著者suwazo
ブースなし
紹介文
短編の宝石箱。ツイッターの140文字から#twinobelを引けば、わずか131文字で構成されたミクロの宇宙に鏤められた720本の物語り。出逢いも、別れも、混沌も、終末も、愛も、生も、死も、あなたも、わたしも、ここに。
紹介タイプ大好きな本
紹介者伊織



コミケカタログ
タイトル風祭
著者風合文吾
ブースなし
紹介文
B5/2段組み/648ページ、背幅30mmのモンスター。大阪の白塗り見世物パンク一座の演劇のごとき極彩色の白昼夢か、はたまた真夏の昭和の夢遊病。そもそもずっしりと重い、重た過ぎて持って読めない、なんで分冊しなかったんだ〜!
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者伊織



ハイブリッドポエム!
タイトル地獄に落ちるための26のメソッド!
著者弍杏
ブースD-02
紹介文
詩?ポエム?そんなの知らないけど、面白いと思う言葉だけを詰め込んだハートフルでデストロイな一冊。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者弍杏



不明
タイトル未定
著者木野誠太郎
ブースD-53
紹介文
いつも小説のギリギリのところを攻めてくる作者は、今回どんなものを書いてくるのか楽しみ。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者弍杏



詩の言葉でできた小説
タイトルさようなら、ギャングたち
著者高橋源一郎
ブースなし
紹介文
言葉が、何かを説明するために使われていない。言葉が言葉のために使われている。だからどこを読んでも面白い。出会えた喜びと同じくらい、読んでしまったという後悔がある。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者弍杏



同人と商業の違いを考えさせられる一冊。
タイトル日曜日の娘たちは星々をシャワーヘッドの穴だと信じている
著者牟礼鯨
ブースなし
紹介文
あ、ついにこんなテーマも書いてきたな、と思った。父と娘。あまりに普遍的なテーマでも、この作者が書くとこんなにも心をえぐる話になる。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者弍杏



ポップでハードコアな一冊。
タイトルイカサレ
著者山本清風
ブースA-27
紹介文
読みやす過ぎるくらい読みやすい文章で、つるりつるりと笑いながら読んでるとおや、いつの間にか絶望に包囲されてたぞ。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者弍杏



同人文芸への愛が詰まった一冊。
タイトル絶対移動中vol.13開拓せよ!最前線
著者絶対移動中
ブースなし
紹介文
同人文芸の公募、絶対移動(中)大賞という企画が載っている一冊。掲載された作品もそうだけど、選考記、選評が読んでて楽し過ぎる。あっ、伊藤なむあひさんの名前もあるゾ!
紹介タイプ大好きな本
紹介者弍杏



ギリギリな一冊
タイトルネオぶんがく宣言
著者森井聖大
ブースなし
紹介文
文学、という言葉に少しでも反応してしまう人、また、今の時代に小説なんか書いてしまっている全ての人に読んで欲しい一冊。作中で文学フリマ参加者全員が死ぬところに一番興奮し、ラストには立ち尽くした。裏表紙の『全ての文学青年へ捧ぐ!』という言葉を信じて読もう。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者弍杏



ダメ女子のダメ女子によるダメ女子のための映画評
タイトルダメ女子的映画のススメ。
著者赤木杏、いねいみやこ、他
ブースF-14
紹介文
映画雑誌はなんだかんだで男性が中心だし、
TUTAYAの女性向け映画コーナーはキラキラしててムカつくのでダメ女子のための映画読本を作りましょう!
というコンセプトのコラム集です。
立ち上がれ、ダメ女ども!
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者赤木杏



シュルレアリスム小説
タイトルキチガイボックス
著者そにっくなーす
ブースA-18
紹介文
そにっくなーすはすごい女だ。
その文才は圧倒的に"華やか"。
一緒に載ってるアンソロジーを知人に紹介すれば、九分九厘彼女の方が褒められる(笑)。

その魅力については語り出すとキリがないのでまた別の場所で。
せめて作風が真逆でよかった。くわばらくわばら。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者赤木杏



宮沢賢治「オツベルと象」を再解釈した漫画作品。
タイトルオツベルと象
著者萱島裕太
ブースなし
紹介文
なんと地主がドSの女上官に…
一見オタクカルチャーライクでありながら、
資本主義と共産主義の対比にも感じます。
読み終わったあとしばらくぼーっとしてしまいました。
今でも思い返しては意味を考えています。
紹介タイプ大好きな本
紹介者赤木杏



ハイブリッドポエム
タイトル地獄に落ちるための26のメソッド!
著者弐杏
ブースD-02
紹介文
詩集で爆笑したのは初めてです。
当然ながら一気読みで、残りページ数を気にしながら、
ああもう終わってしまう…!と悲しみながら読みました。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者赤木杏



ごった煮的ZINE
タイトルジンジンするZINE2
著者ジンジンするZINE
ブースF-20
紹介文
小説あり、写真あり、イラストあり、詩歌あり、短歌ありの第七感を刺激するzine
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



詩と文とコミック!!
タイトル視聴者参加型患者計画vol.3
著者そにっくなーす
ブースA-18
紹介文
SFチェックな「こいびととむすばれたときがきた」や詩「夜を歩く」が好み!
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



描写!描写!描写!
タイトルラピスラズリ
著者山尾悠子
ブースなし
紹介文
ストーリーを論理で読むのではなく感性で観る連作短編小説!
紹介タイププロの本から推薦
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



フレッシュさと繊細さ
タイトル神大短歌vol.1
著者神戸大学短歌会
ブースE-54
紹介文
わたし今SNSにハマってて初投稿なの聞いて「ママなう」←その気持ちあるある!!
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



この厚みでこのお値段⇒超お買い得だよ!!
タイトル流星
著者ティコの星
ブースB-50
紹介文
彩川花さんの少女期を上手く表現する手腕。宝栄光さんの複雑さの処理の鮮やかさ。どちらも凄い
紹介タイプ売れると思う本
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



華やかなZINE
タイトルWelove zine!vol3
著者ZINE部
ブースF-19
紹介文
『Vol.3なのに4にまつわるZINE』のコンセプトが面白いし全体に華やか♪
紹介タイプ大好きな本
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



へんし〜ん!変身!ヘンしん!
タイトル本のある部屋vol3
著者OSK
ブースなし
紹介文
変身テーマが色々な角度で浮かび上がる。コミックからの変身のアプローチがいい
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者コットン(ジンジンするZINEの編集人)



シナプス川柳
タイトルことわりさん
著者壬生キヨム
ブースなし
紹介文
楽しくって、愉快で、わくわくして、
そんなおもちゃみたいな川柳。

壬生キヨムさんは小説「あくだま」もとても面白かったのですが、
そのなかの可愛いところだけをポンと抜き出して
えいっ!と転がした感じ。

ずっと持っていたい、読むと幸せになれるような、もふもふの川柳。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者清流キライ



「必然」の恋愛関係
タイトルツーピース
著者霜月みつか
ブースなし
紹介文
「相手がいなくてはならない関係」を
ぎりぎりの果敢失い筆致で描いた恋愛作品。
男×女、女×女、男×男の3パターンを楽しめる
エンタメ要素の高い一冊となっています。

一定の狂気を保ちながら、希望と絶望がほどよく回される抜群の読み心地。
フェティッシュな描写が充実していて、「好き」という感情がくすぐられる。

エンディングが、とてもいいです。私は、ハッピーエンドだと思います。
紹介タイプ大好きな本
紹介者清流キライ



ネコの視界をそのままに。
タイトルにゃあの話
著者相沢ナナコ
ブースなし
紹介文
あっさり味ですらすらと読めるのだが、
それによってカルビーのように止まらなくなる。

気がつけば、ネコの視点で描かれる世界に
吸い込まれてしまう。

物語の主人公、にゃあの危なっかしい足取りを
はらはらしながら追いかけてしまう。

これを「ネコ文学」と呼びたいです。
文章を追いかけているうちに、ネコの世界に取り込まれてしまうのです。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者清流キライ



青春って?恋愛って?言葉にすると消えそうだね
タイトルキューピッド・ロボット
著者なな
ブースなし
紹介文
「#創作文芸:*.jp18th」(テーマ:恋愛)寄稿作品。

ロボットを作る大学生の青春恋愛モノ。

近未来、きっとたくさんのロボットが開発され、人々の生活に入り込んでくるのではないかと思います。
では、そのロボットは、どんな思想で、誰の思いで生み出されたのか?開発者たちは何を願ったのか?
そんなことを思って書きました。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者なな



変身少女モノへの期待を胸に
タイトル超絶変身ユカリオン
著者服部匠
ブースなし
紹介文
Twitterやテキレボの他の方の感想を読んで凄く気になっているご本。

幼少期にペルシャやクリーミーマミなど変身少女モノに憧れたことがある身としては、ジャンルだけでも読んでみたくなる1冊。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者なな



壮大なSF恋愛ロマン
タイトルライオンハート
著者恩田陸
ブースなし
紹介文
恋愛小説があまり好みでない私がぐっときた本。

何度も何度も出会い別れる2人の男女の魂の物語。
連作形式で、各章は絵画のタイトルが付けられている。
さらにその絵画が物語の中で重要な場面となっている。
この演出が非常ににくい。
文章と絵画で同時に心を揺さぶられる。

読者に結論を委ねられているように感じるラストも胸にくる。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者なな



読みにくさがたまらない1冊!
タイトル星の挽歌
著者石井鶫子
ブースC-15
紹介文
恋愛メインのストーリーと歴史(古文書解読版)という2つのパートが交互に進んでいく物語。

歴史パートが読みにくい。読んでも読んでもなかなか意味がわからない。
注釈がたくさんあって何度も何度も読み返す。
でもそれが面白い。
解読する面白さが楽しい。

そして読みにくさに疲れた心に素直に響く恋愛パート。
心情描写がぐっときます。
働く女性のやさぐれ感や見えないところのかわいらしさがたまらない。
あと後書のパンツ。

注)『自由の翼〜シタルキア創国記序章〜』の外伝なので本編を先に読んでないとわかりにくいです。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者なな



日本史に興味なくても楽しめます
タイトルすごくあたらしい歴史教科書『日本史C』
著者唐橋史 他
ブースC-01
紹介文
18名の作家による人気の日本史アンソロジー。
日本の歴史をざっくり一気読みして、ちょっと賢くなれた気分が味わえちゃいます。
どこまでが創作でどこまでが本当の歴史だったのか……想像するのも楽しいですし、これをきっかけに日本史という沼にはまってしまうのも有りかと。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者なな



幸せの在り方を描いた物語
タイトルゆきのふるまち
著者くまっこ
ブースなし
紹介文
ひとつの町を舞台に、そこで生きる3人の女性の生き方を描いた、連作短編小説。
辛いことや悲しいことがあっても、不幸なままで終わらない、終わらせない、そんな希望とあたたかさを感じて、切なさと愛しさで胸がいっぱいになります。
物語の世界観が本の表紙や装丁にもあらわれているのも素敵です。
紹介タイプ大好きな本
紹介者なな



歌が繋ぐ、少女二人の絆
タイトルワスレナウタ
著者あずみ
ブースB-27
紹介文
『解放弦―Thereleasedstring』『愛の歌』から続く歌姫百合物語のシリーズ最終巻。
少女たちの想いが歌となって響きわたるようで、圧倒され、心が揺さぶられました。
凄まじい感情の嵐に奔流されて、一気に読み進めさせられてしまう魅力のある作品です。
一度読み出すと本当に止められない止まらないので、3冊買ってから読み始めることをおすすめします。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者なな



この世界を自由に遊ぶ名前を持たない女の子
タイトルキャンディと王様(全3巻)
著者にゃんしー
ブースD-01
紹介文
尼崎×女の子×野球、をモチーフにした女の子の草野球小説です。

野球を通じていろんなものと向かい合う
女の子の切実さを描きたかった。

鉄道と川に囲まれた
守られた町「千船」で
少女の夏というたった一度の季節を
野球に托す。
ドラマではない。
もっと切実に強く痛む。
紹介タイプおすすめの本を自薦
紹介者にゃんしー



歴史小説の「ことはじめ」に
タイトル切腹事始
著者唐橋史
ブースなし
紹介文
歴史小説のアンソロジー集「日本史C」を読んだ中で一番面白かったのが
このアンソロジーの主宰でもある唐橋さんの作品でした。

単著で読みたいと思っています。

歴史小説は現代の我々が読むには「壁」があるように感じて
楽しんで読むことが、私には難しいのですが、
唐橋のものはそうではない……楽しんで読める……ような期待をしています。

文章が端正で美しく、展開や表現に面白さがあって、
エンタテイメントとしてレベルの高い作風だと感じています。

今まであまり読めなかった歴史小説の入り口として。
楽しみにしています。
紹介タイプ次に楽しみにしている本
紹介者にゃんしー



淡々と、青い春
タイトルスローカーブを、もう一球
著者山際淳司
ブースなし
紹介文
私が小説を読みだしたきっかけと云ってもいい本。
といってもノンフィクション集です。

山際淳司がこの世界で知られるきっかけとなった
「江夏の21球」も収録されています。

球史に残る名シーン「江夏の21球」がそうであったように、
出来事は「記述」によって初めて意味を与えられる。
もしかするとそれは、作家の幸せと云っても傲慢ではないかもしれない。

淡々と文章を味われる、とてもおいしい一冊。
紹介タイププロの本から推薦
紹介者にゃんしー



泣きながら、圧巻の結末。
タイトルイカサレ
著者山本清風
ブースA-27
紹介文
これを読んだとき「悔しくて」たまらなくなった。
なんてことしやがるんだろう、と。
それぐらい、心を抉られる結末。

女の子の心地よい関西弁と、軽い文体にはそぐわない
重みのある文章。これこそ「純文学」。

ストーリーは続編の「夜の信号が何処までも青なら」に続きます。
しかしそこに救いがあるかどうかは、私は口を噤みます。
紹介タイプ凄いと思う本
紹介者にゃんしー



とっても可愛い女の子
タイトルMETEOREP
著者木野誠太郎
ブースD-53
紹介文
とにかく女の子が可愛い。

外見や仕草の描写が適切な場面で適切に書き込まれていて、イメージしやすい。

細かく幻想的な世界の中で
女の子が「動いて」いるのがたまらなく可愛い。

特に素晴らしかったのが1作品目、「青空さんのメテオ」。
青空さんが、すごくかわいい。
それが全てだが、唯一ではない。
ふわふわの青春です。

メテオの代わりに少女が落ちてきそうな夜に。
紹介タイプ売れると思う本
紹介者にゃんしー



揺るぎのない耽美。
タイトルビオトープ
著者こんにゃく
ブースなし
紹介文
細かい描写がしっかり入っていて、きゅんとくる描写がたっぷりあって、
想像を膨らませながら読む層にはたまらない一冊だと思います。

象徴的だったのが
「おやますわりでまっていて」
「モーリー」
「BrokenYouth」
の3作品。

特に好きなのは「BrokenYouth」です。

特別なことなんてなんもない
でもなんだか特別になっちゃいそうな
でも何も起こらない
そのぎりぎりの感じがリアルで、どうしようもなく愛おしくて、
あったわけでもない空気感が妙になつかしくて、
すごく大切な気持ちにさせてくれるのです。
紹介タイプ大好きな本
紹介者にゃんしー



理性的な狂気
タイトルグランジナースの死
著者ひのはらみめい
ブースA-18
紹介文
看護師目線から語られる現場のリアル、
と書けばあっさりしてしまうのですが、
この作中で描かれている風景は「そんなもんじゃない」。

これは世代唯一のサイコパス「グランジナース」による戦いの記録だ。
その白くやわらかそうな手のひらに乗せられた死と、
その背後に背負っている名前の付けられない何か。

ノイズミュージックを浴びるように暴力的に読んでほしい本です。
紹介タイプ読みだすと止まらない本
紹介者にゃんしー



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