こちらは無料冊子。いただいたのが申し訳ないくらい、何度も読み返しています。 さらりと読める分量ながら、じっくり物語の後味に浸れる現代もの二篇。
『コハノチカ―最愛の人』 強気な女の子一人称の語り口がくすぐったく心地良い、フォークダンスがテーマの小説。 民族舞踊を扱ったお話、ずっと読みたいと思って探していたので、嬉しくて、頁を捲るのが勿体なくって仕方なかった…。 入門編として申し分のない入りやすさですが、webで本編も読めるようなので、時間を見つけて必ず読みたい。
『Girlsonthestage』 こちらは胸がずくっと痛くなるような、ささやかに尖った、女の子同士の友情を描いたお話。 百合というほど百合ではない、言葉にならない、リアルなこころの動き、このさびしさの配合…! なかなか、ちょうどいいところ、をくすぐってくれる小説に出逢えないので。この絶妙さ、大好きです。
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