書影 | 書籍タイトル | 著者 | 価格 | ジャンル | 試し読みの書き出し | 詳細 |
銀屋式妖怪絵はがき | 三谷銀屋 | セット価格400円(1枚100円) | 雑貨 | 書籍情報 | ||
ゆきのふるまち | くまっこ | 450円 | ファンタジー | カララン、と扉についた鈴の音と一緒に心地良く通る声が響いて、華奢なステンドグラスで飾られたドアが開いたと思えば、もう蒼子ちゃんはカウンターに座っていました。午後六時ちょうど。お仕事の帰りです。 「蒼子ちゃん、おつかれさま」 わたしがハーブ水とお手拭きをテーブルに置くと、蒼子ちゃんは「ありがと」と言って掛けていた眼鏡を外し、にこっと笑いました。 「カフェモカおねがい。も…… |
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クマの豆本製造ライン3 | くまっこ | 700円 | そのほか | 3つのカテゴリでレシピを掲載しています。 「折り紙を使う」 いろんな種類のある真四角の紙、折り紙。子供のころ、折ったり集めたりして遊んでいたあの紙を、製本の材料として利用しました。 一枚挿入するだけで、本のイメージをがらりと変えたり、折り紙自体を本の内容とリンクさせたり。ここでは実際の使い方やアイディアを紹介していますが、そのほかにも、折ったり切ったり貼ったり……ぜ…… |
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クマの豆本製造ライン2 | くまっこ | 700円 | そのほか | 3つのカテゴリでレシピを掲載しています。 「平綴じの本」 平綴じは、針金で留めたり背に糊を付けたりして製本する、一般的な製本方法です。ここでは針金を使わず糊だけで綴じる「無線綴じ」も、平綴じの仲間に入れています。 シンプルで、どんな本にもよく合う平綴じは、多くの書籍で使われているスタンダードな綴じ方。 製本の基本をマスターしつつ、ちょっとしたアイディアを取り…… |
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クマの豆本製造ライン | くまっこ | 700円 | そのほか | 3つのカテゴリでレシピを掲載しています。 「平綴じの本」 平綴じは、針金で留めたり背に糊を付けたりして製本する、一般的な製本方法です。ここでは針金を使わず糊だけで綴じる「無線綴じ」も、平綴じの仲間に入れています。 学校やお家やお仕事場とかで、コピーした紙の端っこをパチンパチンとホチキスで留めたこと、ありますよね? そんな気軽な気持ちで、簡単に、でもちょっとだ…… |
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衝撃的なお話でした。 流れてくるメロディーに不協和音が混じりだすような、 噛み合わなくなった歯車に、亀裂が走るような。 これは危ない、と気づいたときには、もう後戻りはできない。 最後まで目が離せない展開でした! このお話には、五人の登場人物がでてきます。 (登場人物の個性の強さが、このお話の面白さといっても過言ではないでしょう) 作中では何度も、家とはなにか? が問われます。 五人それぞれに、家の概念を打ち出していきます。 けれど途中から、六つ目の家のことを考えていました。私個人にとっての家とは、ということ。 六つ目は完全に本の外の話です。直接本に書かれてあるわけではありません。 作中にさりげなく、『尼崎』と『同人誌』という言葉があるのを(別々のシーンで)見つけたもので、それで、思いを巡らせていました。 限られた期間でも、心ゆくまで本の世界を楽しめる、表現できる、居心地の良いスペースを提供してくれたのは、あまぶんでした。 六つ目の家、本当の答えを探すために、イベントに参加してみるというのも面白いんじゃないか、と個人的に思っていました(個人的にね!)。 話が脱線してしまいましたね、『田中建築士の家』の感想に戻ります。 最後まで読むと、どうしてああいう出だしだったのか、そして青と白のシンプルな表紙の意味がわかると思います。 ラストシーンは、まさに複数の解釈ができるもので、非常によく考えこまれたストーリーでした。大人の文学です。 そこに家があったとしても、家であり続ける保証はどこにもない。 それでも、人々は家に集まる。家が壊れたって、また違う家を建てて、集まる。 集まるからこそ、始まる人間関係がある。 真実を知ったから、近づけることもあれば、永遠に修復できない亀裂が入ることもある。 光だけでなく、闇も描かれてあるからこそ、現実味があって、深く味わえる作品でした。 | ||
推薦者 | 新島みのる | |
タイトル | 田中建築士の家 | |
著者 | にゃんしー | |
価格 | 800円 | |
ジャンル | 純文学 | |
詳細 | 書籍情報 |
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序文を読んで、信じられない、と思いました。 まさか、ヒツジが。でも、それが全てで。 研究員が見つけ出した理論は、ヒツジによって実現された。 ヒツジはあくまで、作られた目的に沿うように行動する。 しかしその得意な能力ゆえに、想像をはるかに越える奇想天外な事件が引き起こされていく。 序文を読んだとき、わかる部分もあれば、わからない部分もありました。 なめらかに語りかけるその文体は、まるで何もない雪原をスキーで滑り降りるかのような読み心地で。 夢中になって本を読みすすめ、読み終えた頃には、全ての意味がわかるようになっていました。 実によく考えられた作品でした。 ヒツジはただ、ヒツジとして存在していた。 ただ人間が、欲と嫉妬にまみれた人間が、ヒツジをめぐり争い、勝手に滅んでいく。 その様は奇妙で、でも、恐ろしいほど納得のいく形で。好奇心をかきたてられるようで。 お話は、男性トキと少女パーリィ、それぞれの視点で進められます。 二人とも、まったく背景が異なる。異なるけれども、ひとつの共通点があって。それが、あまりに強烈でした。 自我がない。 存在しているけれど、役割をおってはいるけれど、それでも自我がなかった、失われていた。 やってはいけない事も着々とこなす彼らは、強く見えるだろうか。しかしそれは、見た目だけで。 誰かにしがみついていなければ、いけなかった。でも、手をのばしても、相手には届きそうにもなくて……。 自我がない主人公たちを、悪がよどむ町を、ヒツジが横切っていく。 行き場のない感情がどうなってしまうのか、見物です。 凄まじさと衝撃に、最後までやみつきになるお話でした! | ||
推薦者 | 新島みのる | |
タイトル | Eg | |
著者 | N.river | |
価格 | ¥500− | |
ジャンル | 純文学 | |
詳細 | 書籍情報 |
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巫女、ティルヴィシェーナがとにかく可愛かったです。 その素直なところも、素直であるが故の強さも、あやうさも。すべてひっくるめて。 この物語は、大まかに説明するなら、 神話や魔界が支配するファンタジー世界に存在する帝国に、ある日突然、SF(メカ)が突っこんできたというもの。 興味深いのは、メカを動かす者も、帝国で魔法を扱う者も、全員、同じ“人間”であるということだ。 異なる環境で育ち、異なる事情を背負っている。けれど意思疎通のできる、見た目も近い、人間同士。 ファンタジーとSF、本来なら相容れないはずのこの二つの世界が、ぶつかり合ったとき、どんな化学反応が起きるのか。第一巻から読みごたえのある、面白い作品です。 互いの世界観が丁寧に描かれてあって、良かったです。 レーザービームや、AIが活躍するバトルも見物です。 技術力があるがゆえの慢心が危機を招いてしまうところなど、とてもリアリティがあって良かったです。 新天地に足を踏み入れる、その第一歩がどうなるか。 カズキとティルの距離もふくめ、気になるところです。 試製第一巻ではありますが、まとまったエピソードでくくられてあったので、すっきり読みきることができました! | ||
推薦者 | 新島みのる | |
タイトル | 神域のあけぼし(試製1巻) | |
著者 | 夕凪悠弥 | |
価格 | 500円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |
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「母」と、母と娘の関係性について深く考えさせられる作品でした。 子は、多かれ少なかれ親の影響を受けるもの。 特に、父が外で仕事をし、母が育児を含む家のことをするのが当たり前の環境では、子が母の影響を受けやすいのは当然のことです。 そんななか、「母」は、望むと望まざるとに関わらず、「母」であることを強制されていく。 社会からも、家の中からも、そして何より己自身から。 それが歪みを生むのでしょう。 本作はその歪みを丁寧にすくいとりながら、子の視点でそれを見せており、それゆえにサスペンスとしても楽しめる作品になっています。 物語の終盤、主人公が母から受けていた印象を、彼女の付き合っていた男性が主人公から感じていたというシーンにはぞっとさせられると同時に、母と娘の、見えないつながりを感じました。 良くも悪くも母と娘(子)の間には絆(といっていいかはわかりません)があって、それを断ち切ることは、とてもとても難しいことなのでしょう。 ラスト、主人公の独白からは、母への理解はみえても、彼女と母の今後の関係性がどうなるのかはみえない。 けれど、だからこそ、その先は、読者が考えるべきものなのでしょう。 私は、この物語を、主人公と同じ立場で読みながらも、娘を持つ母として、自分はもっと違う絆を娘たちとつなぎたいと、叶うならば、いつでも娘たちからは切れる絆を結んでいきたいと思いました。 | ||
推薦者 | なな | |
タイトル | お母さん | |
著者 | 鳴原あきら | |
価格 | 500円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |
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夢と現実が混ざり合うような作家の男性。 古書店で働く女性・須那子。 ーーそれぞれの日々。 大正時代あたりをモチーフにした疑似世界が舞台の2つの物語が、それぞれ異なる雰囲気の文章で綴られています。 どちらもとても素敵で、その時代のロマンみたいなものを感じました。 お話は謎ばかりがひらひらと雪のように降り続いており 珈琲人形とはなんなのか(表紙の珈琲に納得しました) 男性が出逢ったすな子は誰なのか 古書店で働く須那子は偽春画師と出逢いどうなるのか そして2つの物語はどう繋がってゆくのか。 早く完成版が読みたいです! | ||
推薦者 | なな | |
タイトル | すな子へ(無料試読版) | |
著者 | 泉由良 | |
価格 | 無料 | |
ジャンル | 純文学 | |
詳細 | 書籍情報 |