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読んでいくうちに、(人を)好きと言う気持ち、子作り、セックスの意味や内容が わからなくなってくる。 読書とは、こういうことだったなあ。 自分だけでは考えもつかない人の行動を見たり、知識を得たりできる。 閉鎖的な村が舞台で、その場所にしかないものや風習があっておもしろいなあと思いました。 にゃんしーさんの作品では、「ともだちの国」も閉鎖的な場所を舞台にしているけど、 その登場人物たちが作中であっけなく一度はその村を電車に乗って、あるいは車で、 出て行くのがすごい。 電車は(本数は少ないけど)あるし、道路も通っているから、 物理的に、出て行くことは何にも難しくないことなのだ。 あと章タイトルがとても衝撃的で、思わずその内容を読みたくなってしまうので、ここに 紹介させてください。 一、夏水の少年はババアで童貞を捨てる 二、カミサマは子どもを作ってはいけない 三、気持ちいいことは全てタモリが教えてくれた 四、カミサマの子宮は命で満たされる 五、エデンでは子作りができない 六、夏水の生理は命より重い 七、生まれてくる子どもはカミサマの血に塗れている これだけ読んでも通じる文章と、内容を読んでから 「ああ、これはこういう意味だったのか……!」とわかる章タイトルが素晴らしいと思いました。 あ、私はババアと小夏の作った関係がとても好きです! | ||
タイトル | 赤ちゃんのいないお腹からは夏の匂いがする | |
著者 | にゃんしー | |
価格 | 500円 | |
ジャンル | 純文学 | |
詳細 | 書籍情報 |
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「野球をする女の子の話」ですが、野球に詳しくなくても、問題なく 楽しく読めます、ということをまず伝えたいです。 あ!でも、野球を知っていたら、プロ野球が好きならより楽しめることは 間違いないと思います。 でも、プロ野球のことを全く知らない私でも、章のはじめなどで いきなり語られる野球選手のうんちくなど、興味深く読みました。 主人公の「キャンディ」と「王様」の、 「キャンディ」がなぜキャンディなのか、「王様」がなぜ王様と呼ばれているのか、 何度も作中で語られるその理由がうっとりするほど美しいのです。 何度も何度もその理由が出てくるので、だんだん酔ったような 気分になってくるほど。 この二人が(バッテリーを組んでるわりにクールな関係の)、 笑いあうシーンがとてもいいなあと思いました。 おんなのこかわいいいっっ!!! ってなった。 それ以外の登場する女の子たちもとても魅力的。 仲がいいのか、わるいのか、よいこなのか、よくないこなのか。 家庭環境も、偏差値も、みんなバラバラでまとまっているのかいないのか わからない、けどみんな野球が好きな女の子たち。 いつまでもこんなきらきらした女の子たちを見ていられると おもったんだ、二巻を読むまでは……。 (二巻の推薦文に続く。笑) | ||
タイトル | キャンディと王様(1) | |
著者 | にゃんしー | |
価格 | 1000円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |
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(一巻の推薦文の続きです) というわけで、次はどうなるんだろう、ってわくわくしながら二巻を 読み始めたわけですが、けっこう冒頭の方で、 は!!!!!?????? っていうことがあって、 ちょっとまてよにゃんC!!!!!!!!!!!!! ってなって、それからは三巻までノンストップで読みました。ココスで。 これは不条理文学だったのか……。って思ったし、事件は事件として、 それ以外の人物の生活は進んでいくのが残酷ですらある。 新キャラの弥生も、茜も(←推し)、自分のことで悩んでいるのが 物語としてすごく強いな、と思いました。 (一巻の推薦文から、キャラのことしか語ってない気がしますが、 キャラクターが魅力的に思えるのは、やっぱり物語と構成の 強さだと思いました) 三巻の推薦文に続く! (これ推薦文になってますかね) | ||
タイトル | キャンディと王様(2) | |
著者 | にゃんしー | |
価格 | 1000円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |
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(二巻の推薦文より続きです) 読み終えて、この作品は、「キャンディ」こと乙彼若菜が本当にかわいいと思える小説だったな! と思いました。 長いけど、こんなに長い文章すべてかけて、登場する女の子がかわいいと言っている。 そして、余談というか、この作品には、作者と同じ「にゃんしー」という名前の ストリートパフォーマーの青年が出てきます。 ストリートパフォーマーというところも作者と同じなので、おそらく作者自身が この作中にゃんしーのモデルなんだろうな、と思うのですが、読みながら、 (いちおう私は作者にゃんしーさんと何度もお会いしたことがあるのですが)、 何故かまったく作者にゃんしーさんの絵でうかんでこない(笑)。 むしろ、作中にゃんしーを実写化するなら、作家にゃんしーさんが ツイッターのアイコンにしている(そしてあまぶんマスコットでもある) おとそくんが近いのではないか、と思いました。 野球をする女の子たちの小説で、ストリートパフォーマーで高校生ではない にゃんしーがどう絡んでくるのか、そこもハートフルで素敵なので ぜひ読んでいただきたいです。 「コギャル」好き。 | ||
タイトル | キャンディと王様(3) | |
著者 | にゃんしー | |
価格 | 1000円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |
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この作品をはじめて読みおわったとき、ツイッターで、 「読みながら、人を好きになること、「好き」という気持ちそのものがわからなくなった!」 と叫んだのですが、そういえば、先日書かせていただきた、にゃんしーさんの 「赤ちゃんのいないお腹からは夏の匂いがする」にも同じことを書いてましたな。 同じ「人を好きになることがどういうことかわからなくなった」という言葉でも、 この2作品を読んで思ったことはそれぞれ違って、 (それを同じ言葉でしか表現できなかったのはわたしの語彙力の問題である) この「ジェミニとほうき星」の主人公伏姫海吏くんが、双子の姉、祈吏のことを 好きだと思う気持ちと、その胸のうちの苦しみや、祈吏のことをどんなふうに 大切に思っていて、どれほど好きかという心情吐露に、私は途中ですっかり 説得されてしまったのだ。 私が、「そうか!!! そんなに好きか!!! わかった!!! 双子の姉だろうがなんだろうが関係ない! 一生愛し抜くことをゆるす!!!!」 と思っても、海吏はまだ悩んでいた、という(笑) そういうわけなので、それを過ぎてからは、海吏がどうしてこんなに悩むのか わからなくなってきて、この話がどういう結末になるのかもわからなくなって、 だんだんはらはらしました。 ボーイズラブの定石として、どのキャラとどのキャラがくっつくか、また攻か受か、というのは 表紙やら何やらであらかじめわかっているものなのですが、この作品は それがわからなくて、(もしや春馬ルートに行くのでは…とも思ったり…) やきもきしたり、ほんわかしたり、1冊の本として、すごく楽しめる作品だなあと思います。 ぐいぐい読ませる文章力があり、海吏の結論を知ったら、きっと続編も読みたくなるはず。 | ||
タイトル | ジェミニとほうき星 | |
著者 | 高梨 來 | |
価格 | 800円 | |
ジャンル | JUNE | |
詳細 | 書籍情報 |