出店者名 にゃんしー
タイトル キャンディと王様(2)
著者 にゃんしー
価格 1000円
ジャンル 大衆小説
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紹介文
(1巻からの続き)

千船女子高校、非公式野球部の部室で起きた事件。
あのときの私たち、
何が罪だったのだろう? それなら罰とは何なのだろう?
罪と罰を重ねながら、新しい春が来る。
新入部員。壊れた繋がり。
風に流されながら結ばれる絆。
誰もが誰もを大切に思っているのに
、 女の子の道は交叉する度に痛い。

もう野球は、やらないの?
探しているものは、リアル。生きているみたいで。

 今年も新しい春が来た。らせんを描き繰り返し前に進む。ヒトのDNAは既に解読されたらしい。神様に与えられた最後の宿題。いつだって正しく間違っていたい。「そうすれば」接続詞をひとつ置いて、またいつもの場所に戻る。エントロピーは減らない。証明なんか、知りたくない。知らないことを知りたくない。明るくて、かわいくて、ばかです。いつだって強がりな、女の子。
 
 千船女子高に桜の木は、一本しかない。生徒はその桜の花によって春が来たことを知るはずだが、今年「も」桜は咲かなかった。そのごつごつした桜の肌を、島津校長がなぞる。島津校長が千船女子高に就任して、今年で五年になる。が、桜の花が咲いたのを見たことがない。桜の木のすぐそばには植樹年月が記載されていて、それにより島津校長が千船女子高の生徒だった頃も、この樹があったらしいことを知る。当時、桜の花は咲いていたのだろうか。その色は?その匂いは?島津校長は、桜の木肌に耳を当て、すました。何も聞こえない。
「カズミちゃん、何してんの?」
 島津校長が振り返ると、校舎の影から、女の子が一人歩いてきた。ストレートの黒髪が長く、背中まで垂れている。春の風に吹かれて揺れる。が、その風はまだずいぶんと冷たく、前髪の下に覗くその少女の表情と相似する。少し垂れ気味の目は大きく、二重まぶたが整っていて、美人と形容されても良いはずだ。事実、言い寄ってくる男子は多かったが、彼氏が出来たことはない。同性の友人すら殆どいなかった。刺すように冷たい視線が島津校長をじっと見据える。
「乙彼やん。元気してた?」
 乙彼、と呼ばれた少女は、島津校長の目を見つめたまま言った。
「うん、教室からカズミちゃんが見えたから来てみた」
 島津校長が校舎の二階を見上げる。
「そっか、二年生の教室からは、ここが見えるんやね」
 校舎と工場の間から見える四角い青い空を、白い雲が流れていく。
「進級おめでとう」


(一巻の推薦文の続きです)

というわけで、次はどうなるんだろう、ってわくわくしながら二巻を
読み始めたわけですが、けっこう冒頭の方で、


は!!!!!??????


っていうことがあって、


ちょっとまてよにゃんC!!!!!!!!!!!!!


ってなって、それからは三巻までノンストップで読みました。ココスで。



これは不条理文学だったのか……。って思ったし、事件は事件として、
それ以外の人物の生活は進んでいくのが残酷ですらある。
新キャラの弥生も、茜も(←推し)、自分のことで悩んでいるのが
物語としてすごく強いな、と思いました。
(一巻の推薦文から、キャラのことしか語ってない気がしますが、
キャラクターが魅力的に思えるのは、やっぱり物語と構成の
強さだと思いました)


三巻の推薦文に続く!
(これ推薦文になってますかね)

推薦者壬生キヨム



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