「燃えてしまう」


「燃えてしまう」(題詠「灯」)

 いぢわるが誰にも打つからないやうに胸に灯台を建てておく

 明るみに出すこと痛め付けること 怖い、夜の海を湛へる

 燃えて痩せて周りを照らし終へて死ぬわたし蝋燭に生まれたかつた

 ほらね笑つてみせてよルルカきみの家も灯りが点いたよクリスマスだよ

         ■ 泉由良

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