九月題詠「月」

秋風や 友に誘われ 出てみれば 馬も眠りし 満月の夜

そぞろ歩く 道の暗きは 比類なく ただ光るのは 天頂の月

目を移し ふと我らがあとを 見てみれば ほの白く浮かぶ 月影ぞある

月影と 友と四人で 行く道は 虫の声 片時も絶えず

月見れば 思い起こすは 青き日々 あの月影の 行方やいずこ

       ■ 偲川遥

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