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    別冊ゆる天狗 鼻・髭・いやな手紙

    岸本める、サカトゲヨリオ、大庭あやこ、羆たけし、北中ねむ、日向まみお
    500円
    大衆小説

  • 天狗の会ファンブック『鼻』『髭』から短編小説とお楽しみページを再収録、その上新作アンソロジー『いやな手紙』が合体して爆誕した豪華本です。読み応えたっぷり!初めてさんもおなじみさんも、あなたに届け、いや〜な手紙!どうぞお楽しみください。「表紙雑話」などサークル情報も同時収録。「ゆる天狗」企画は新型コロナが終息して、またイベントが開催される時に備え、印刷所に華麗に原稿を出せるようにという崇高な目的ではなく、四十路作者達のボケ防止も目的としております。

試し読み

「おばさんお付けしますか?」
 近所のコンビニで時々聞かれることがある。
 弁当や惣菜を買って、レジで「あたためますか?」「お箸お付けしますか?」に続いて普通のテンションで「おばさんお付けしますか?」とくるのだ。
 今までの経験から、「時間は深夜二時」「店内に他の客がいない」「レジ担当はやる気のなさそうなキツネ目の若い男の店員」、これらの条件がそろった時に「おばさんお付けしますか」は発動されるらしいとわかった。
「はい」
 わたしが頷くと、キツネ目の店員はだるそうな動作でレジ袋に温まった弁当を入れ、その上に割り箸と、それから黒っぽいカプセルを入れた。

 おばさんカプセルを手に入れたら、急いで家に帰る。
 弁当の上でほどよく人肌程度にあたためられたカプセルを取り出す。
 おばさんカプセルは普通のガチャガチャのカプセルよりもひと回り大きく、不透明ですべすべしている。
 テーブルにタオルを敷いて、中身を傷つけないようにそっと開封する。
 そうすると、中からするっとおばさんがすべり出てくるのだ。
 今回のおばさんは、ヒョウ柄ファッションにチリチリパーマ、赤い口紅をつけた、いかにも大阪のおばちゃんといったタイプのおばさんだった。
「アー、ヨッコラショット」
 小さなおばさんはタオルの上でゆっくりと立ち上がりこちらを見上げた。
「ナンヤ、エライカタコッタワー。ホンマエライコッチャデ。サッパリワヤヤデー」
 呪文のような早口の大阪弁でそういうと、おばさんは腕を回して体操を始めた。
 わたしは弁当を食べながら、おばさんが体操したり寝っ転がってテレビを見たりするのを眺めて楽しんだ。
 癒しのひとときだ。

(作:羆たけし)

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