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    槍の鞘

    小束 弓月
    600円
    大衆小説

  • 槍の鞘シリーズ第一部となります。

    水と氷を操る槍使いに生まれた少女「沙耶」は、その不器用さから周囲の村人に忌み嫌われ、祠に幽閉される。

    数年後沙耶は覚醒し村人を纏める宮司と対峙するが、その歪な性格を指摘され村を追放される。

    様々な土地を巡るが一向に受け入れられない彼女は、故郷の村の危機を知り大いなる脅威と対峙する。

    見事脅威を退治した沙耶であったが、今度は悪魔と見做されて孤独に陥り、自暴自棄になり最期に悲しい結末を選ぶ。

    人の生き方とは何なのかを問う物語です。 時代背景は戦国の四国(阿波国)をモチーフにしています。

試し読み

「誰に習った訳でもないのに、私には水と氷の術が使える。私は自分で自分の身を守れる。自分が弱ければもっと酷い目に遭うかもしれない、でも自分自身の意思が強ければきっとこの村から出る事が出来るはず」
それは過去の沙耶には無かった新鮮な心の輝きであった。そして改めて湖を見返してみた。洞窟の内側には外界に至るまで、彼女を縛り付けるために隙間無く幾重にも符が貼られていた。今までつぶさに符を見る事は無かったが、それは八年の間に綻びを見せており、容易く取り払えるように思えた。沙耶は槍から手を離して両手の掌を洞窟の壁面にかざすと、呟いた。
「氷槍の鞘が命ず、符よ、直ちに失せよ」
すると先程とは違う強い冷気が渦巻き、びっしりと貼られた洞窟の符を一枚一枚剥ぎ取っていった。符が効力を失い全て地面に落ちたのを確認すると、沙耶は両手を組み合わせて複雑な印を結んだ。
「水面よ、凍てつき我が道を成せ」
今度は湖の水面が一本の細い道のように凍り付き、島の洞窟と村の湖岸を結んだ。これで沙耶と村、ひいては外界とを隔てるものは無くなった。沙耶は状況を確認すると自分に語りかけた。
「これから私は新しい人生を踏み出す。失われた八年間を取り戻す。村人が止めようとするなら、術を使ってでも押して通る。私の意思をもはや誰にも邪魔させない。あの水鳥のように新しい世界に羽ばたいて行く!」

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