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    アンチ・サイオニック・シティ

    野間みつね
    500円
    エンタメ
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  • 超絶的な超能力者“クレイン”こと頼山紀博の許に、銀河連邦軍情報局の高官となった旧知の友・吉沢満から持ち込まれた依頼。それは、放棄された植民候補惑星ジンジャーの実験都市に残された抗サイオニック装置研究データの回収サポートであったが…… ▼野間みつねが中学〜高校時代に書き散らしていた『レジェンダリィ・クレイン』──未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博青年が主人公のSF(?)シリーズから一作品を選び、徹底的に加筆改稿。書き下ろし番外編「時間差は殆どゼロ」も収録。▼『エモーショナル・サイオニック』ことエモサイの頃よりも170年ちょっと前のお話です。一応は実在の地球世界の歴史がベースにはありますが、1999年に世界規模の大混乱・大騒乱が起きたという架空の世界史の延長線上にある未来世界が舞台なので、広ーい意味では、野間みつねの主戦場たる「架空世界での物語」というとにはなりましょうか(汗)。

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 一時間後、実験都市の上空へ回ると、エディプスの予報した通り、恒星光を遮る雲もなく、地上への視界は頗る良好になっていた。
 都市上空を覆うインヴィジブルドーム――と言っても不可視なのは都市内部から見た時だけであり、恒星の光を受ける上空からだと半透明の銀色に輝いて見える――は、艦艇が宙港に近付くと一時的に開放状態になった。指定されたポートに艦艇を降下させ、着陸が完了したところで、再び閉ざされる。
 紀博と理沙が外に出ると、自動運転と明らかにわかる二人《ににん》乗りのオープンカーが、しゅるしゅると低速で寄ってきて、ふしゅん、と路面に下りた。
『御案内シマス。御乗車クダサイ』
 先程とは異なる、女性めいた機械合成音声で喋り掛けられる。勧めに従ってふたりが乗り込んだオーブンカーは、しゅん、と音立てて路面から浮き上がり、滑るように宙港を出た。
「……二年間も無人だった割に、余り荒れてないんだな」
 広々とした街路を快調に走る車内から辺りを見回し、紀博は呟いた。
「整備ロボットがきちんと稼働してるみたい。ほら、あそこにも」
 理沙が指差す方向を見遣った紀博の目に、人の背丈の二倍はある大型の清掃用ロボットの働いている姿が映る。
「本当だ。……何だか物悲しいな、誰も居なくなった街なのに」
 放棄されてから二年間、取り残されたシステム“エディプス”は、こうやって街を美しく維持し続けていたのだろうか。抗サイオニック装置の“研究開発を続行していた”というのは、エディプスにとっては数多《あまた》ある“任務”のほんの一側面に過ぎず、システムを組んだ技術者達から与えられたそれらの?任務?を淡々と熟し続けてきただけなのかもしれない……
 などと思っていた目の前で突然、ドン、という激しい炸裂音と共に路面がめくれ上がった。異常の自動検知で急ブレーキの掛かったオープンカーが、殆ど反転する勢いで回転して停まる。
『えまーじぇんしー!! えまーじぇんしー!!』
 緊急事態を叫び立てるオープンカーから飛び降りた紀博は、路面破壊の原因になった太いエネルギー弾の出所に素早く目を走らせた。――清掃用ロボットが、何か筒状の物をこちらに向けて構えている。まさか、清掃用ではなく軍事用だったのか!?
『しすてむヨリ入電、清掃用ろぼっと暴走、三台ガしすてむ制御カラ外レテ暴走中、警戒シテクダサイ!!』

     ―――「第四章 此処は実験都市」より

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悲しき過去を背負ったヒーロー故の、悲哀・アクションがここにある


強大な力を持つが故に、巨大な陰謀に巻き込まれるヒーローは好きかーー! 
ケタ外れの力を持ってるけど、この世界と人間への情が消えてなくならなくてお人好しになってしまうヒーローは好きかー!

私は好きです。

罠と策略の匂いがしつつも、超高ランクの超能力者すら窮地に陥る無人の星への冒険に赴く主人公。彼と同行する女性との甘く苦い交差、そして星で待ち受けていた真実……と、これでもかと言わんばかりの王道ドラマが満載。
対超能力者の星で待ち受ける試練は苛烈・難関・危険なもので、読者はハラハラドキドキのスリルを味わえます。

王道SF冒険ドラマ好きなら読んで損は無し! な一冊です。

服部匠

罠だらけの都市、最強の主人公、ドキドキのアクション!

罠だらけのSF都市で繰り広げられる、超能力者vsAIロボット科学者の戦いが、とにかくすごかったです。
残された者の心の揺らぎ、何を是とするか、読み応えのある物語でした。
度を超えて強い主人公の、お人好しでありつつも情に流されやすく、しかし反省するときは反省するキャラクター性が、本当に面白いです。
この本単体でも十分楽しめると思います(私が初めて手に取ったのがこの本でした)。
バックグラウンドも深みがあり、ひきこまれます。フリガナも細かくつけられていて、しっかりした世界観がある作品です。

新島みのる