「足で立つこと」

村長の家を訪ねる海賊に名を奪われた星をたよりに

想像と違った味だ失ったものを探せぬひとのスープは

ぼくはぼくだ初歩的な考え方だ孤独のために砂漠を歩く

何も無いところでみつけるいちめんの砂つぶ・孤独・美しい井戸

いつまでも憎まれたまま黙ってるかつては空をたがやしたひと

砂を掘る みつけることは選ぶこと そのさみしさが今ならわかるよ

ル・プチ・プランス最後のページにそっくりな景色の中で眠り心地だ

あこがれを詰め込み砂漠の図書館で見たことのないあおをみつける

どの子どもも寝る必要がある食べる必要がある足で立つこと

光は敵 孤独をうつす目を持ったフェネックきみを飼いならしたい

       ■ 壬生キヨム

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