日脚伸ぶ人魚に使ふコンドーム彼氏できたと君の対面座位ぬくし人造人間の耳たぶがすみれ人のゐるときに椿は落ちないよ地球最後の詠み人知らずけしの花卯月には屋根青くして鳥とまる風鈴の供養や空のどこか鳴るこの夜は檸檬一個で購へる囮でもいいの愛してくれたから記憶喪失の鳥ゐる秋の風