春待ち 恣意セシル 純文学 pixiv 草食系 Tweet [作品を読む] 春の始まりの日。 世界が蜜で満たされてゆくような逢魔が時。 「この掌はいつかきっと 君を正しい形で壊してしまうだろう けれど今はただ その予感を口に含みうつむいていたい」 腕の中、あまりにも無防備な恋人を見下ろしながら、青年は自分の欲望を、口の中、飴を転がすように、味わい続ける。