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あまぶんウェブショップ

販売は2021年7月31日をもって終了しました。
たくさんのご注文をありがとうございました。
  • かくも親しき死よ

    壱岐津 礼
    1500円
    エンタメ
    ★推薦文を読む

  • 「邪神」の復活と「死の女神」の復活。ぶつかり合う巨大な力と力。
    地球の命運を決する神々の戦いに、若者達は知らず巻き込まれ翻弄される。
    壮大な伝奇にして、青春小説。

    未履修でも楽しめますが、クトゥルフ神話を知っていると一層味わいが増します。

試し読み

 幽霊の噂は、五月病の蔓延とともに広まった。白い病衣を着た少女が、昼となく夜となく、突如現れては消えるのだという。壁を抜けてくるのだという。目撃した者はみな、異様な悪寒と目眩と虚脱感で倒れてしまうのだという。このところ、そうした学生たちで医務室は賑わい、寮で寝込む者も増え、重症の者は附属病院にまで運び込まれた、とのことだ。
「五月病の言い訳ちゃうん」めっきり出席者の減った教室で永留が切り捨てた。「あー、なんかたるいなー、講義さぼりたいなー、せや、幽霊見たことにして部屋で寝とこ、みたいな」
「発端の幽霊話はどこから出てきたんだよ」
「そら、病院の寝間着着とったんやったら、入院患者が散歩しとったんやろ」
「学校内を?」
「そおゆうこともあるやろ」
「医学部の外まで?」
「壁抜けた、いいマス!普通の人間、壁抜ける、ないデス!」
「そこらへんは尾鰭がついとるんやって」
「入院患者なら」と、唯人。「年中居るはずだけど、なんで今頃噂になってるんだよ」
「せやから、五月病やて」

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プロの私が嫉妬した作品

商業作家として30年近くやってきましたが、文フリで出会ったこの作品は衝撃を覚えた痛快な作品でした。
文章の読みやすさと相まって設定の面白さ、そして題材の選択とありがちであるのに納得させるキャラ設定と背景回し。
正直、なぜこの作品が書店の書架に並んでいない? そう思わせるほどに完成度が高く驚きました。
おそらく20年前なら出版社の担当諸氏に推薦して回ったでしょう。
今しか読めないなら絶対読むべきだと強く推します。

橋本 純