尼崎文学だらけ

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兄の才能

いつの日か協力してもいいけれどできれば敵のままでいようよ

あれが傷だったといつかわかってもどこかに片付けちゃったからなあ

誰からも教えられたりしないから落ちてることに気づかない兄

全員が違った人であるために増えただなんておもってないよ

幸運に見放されても兄弟であることばかりおしつけてくる

関係がなければぼくはこのドアに入ることさえ不自然なのだ

名を　珈琲を落とすときくらいに丁寧に死を判別するための

どちらでも良かったならばしておけばよかったことをしなくてよかった

ひとやすみ　競えば負けずにすむうちにきみをたくさん泣かせておきたい　

偶然が重なることを想定し別々の岸に住むことにする

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