初めて子どもを産んだのは二〇一五年六月。「育児アンソロ作りたい」とTwitterで呟いていたのは同じ年の九月でした。
すでに四年も前の出来事。このとき産まれた長女はもうすぐ四歳、その二年後に産まれた次女は二歳。怒涛の日々です。もちろん現在進行中! ……でも、その怒涛の日々の中で、子どもが産まれたときに作りたいと思ったこのアンソロジーをやーっとかたちにできそうです。
そもそもこのアンソロジーをつくろうと思ったのは、妊娠直後にネットで見た「妊娠・出産の話題は、あまりSNSなどで発言しないほうがいい」というような情報に踊らされ、家族や仕事以外で唯一他人と交流できるTwitterで、妊娠から始まった育児の話題を発言できなくなったことが原因ではないかと。
ちなみにこの「発言しないほうがいい」の根拠は、流産したり、何らかの理由で赤ちゃんが死んだときに……みたいなことが書かれていました。こういうときネットは良くないですね(いろんなケースがあることを知っておくのは大事ですけど)。流産したり、産まれるときに死んでしまった赤ちゃんの話とかを読み漁ってしまい、とにかく赤ちゃんが産まれるまでは何も書くまいと思いました。
さらに一人目の妊娠中、二週間ぶりの妊婦健診に行ったところ、妊娠高血圧症候群にかかっていることが判明し、その日のうちに帝王切開により出産。三十四週〇日目でした。正産期という、赤ちゃんが産まれても問題ないといわれている期間は三十七週から。その問題ない期間より三週間早く産まれた長女は、最初の約二週間は保育器に、残り約3週間も入院していました。
そんなこんなで、妊娠・出産は本当に命懸けである(あった)、ということを実感したわたしは、ますますSNSに何も書けなくなったのでした。
※なな「こじらせすぎて(編集後記を含む)」より