枠一杯の写真の数々、ひきこまれました。
私がその光景を見ているような感覚を抱けるくらい、影も、光も、豊かに一枚の中に取りこまれていました。
見返すたび、気分がすっと晴れやかになる写真集です。
表紙のアメンボの写真も気に入りましたし、それに添えられた詩も素敵でした。
7枚目の波は、耳に聞こえてくるようで、こんなに輝いているのかと新鮮でした。
13枚目のアジサイは撫でたくなるくらいの愛おしさがあって、それから15枚目がくると、息をのむ美しさがあります。
最後の4ページの二編の詩は、写真ともぴったりで最高だと思うのです。
この写真集は青だけではないです。その他の様々な色のなかで、スポットライトがあてられた、様々な青を堪能できるオススメの一冊です。
新島みのる