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あまぶんウェブショップ

販売は2021年7月31日をもって終了しました。
たくさんのご注文をありがとうございました。
  • 終わりの世界(まち)を君と歩く

    作楽シン
    1500円
    エンタメ
    ★推薦文を読む

  • 文庫サイズ/352P/金小口

    【終末】をテーマにしたアンソロジー。
    ファンタジー、SF、青春、
    色んな世界の終わりを体験してください。

    ◆執筆メンバー:
    古戸マチコ、
    渡波みずき、
    中原まなみ、
    望月あん、
    塩、
    夜野せせり、
    冬木洋子、
    森バジル、
    永坂暖日、
    千葉まりお、
    有永イネ、
    きりしま志帆、
    碧、
    だも、
    作楽シン

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絶望に打ちひしがれることなく前向きに。一癖ある『終末』のアンソロジー

 終末を題材にしたアンソロジー。
 とはいえ、どちらかというと前向きな作品が多い印象でしょうか。あれですよ、ティプトリーjrの「たったひとつの冴えたやりかた」みたいな。(※アンソロ全体のふんわりとした印象から連想したものです)
 全作は文字数の関係で無理なので(申し訳ない)いくつかピックアップしてご紹介してみます。

古戸マチコさん「あくまのコントン」
 可愛いしゃべり方に騙されてはいけない。彼はやると決めたらやるあくまだ。わりとミニマムな話から、さいごにぐわっと風呂敷が広がるところがいいと思います。

夜野せせりさん「しるし」
 明日亡くなるひとのしるしが見える少女と友人の物語。ある日、目にするすべての人々にその印が見えた……なにかが起きる、その予兆はふたりだけの胸に秘められ、ラストシーン、いまだなにも知らない世界で、祭り囃子の音楽が「日常」を切なく奏でている。美しい作品。

森バジルさん「世/界/半/壊/リ/ス/ト/カ/ッ/ト」
 それがたとえエゴでも、あなたに「呪いの言葉」を捧げよう……そんなイメージの作品。99%信じられない、でも、1%でも信じてしまったら、かかってしまう呪い。エゴと、優しさが交錯している物語。

永坂暖日さん「約束を鳴く鳥」
 永坂さんの「地下世界シリーズ」のなかで、年代記(?)的にはおそらく最初のほうに位置する作品。ただしシリーズを読んでいなくても問題ないと思われます。ラスト、予定調和的に〇〇がやってこないのが永坂仕様ですね……

千葉まりおさん「死後に生まれるチャーリー・グレイの物語」
 どことなくアメリカの洒落た短篇を味わったような読後感がある。おそらく収録作品のなかで、一番、優しくて幸福な物語。いや、主人公は冒頭でお亡くなりになるんですけど。

作楽シンさん「薄明にも見えない光」
 たとえ幸せが見いださせなくても、この手を離さない。世界そのものの終末観と、ふたりの関係の行き着く先の終末観。二重の終末観。終末がテーマのアンソロジーに相応しい作品。

 どの作品でも、登場人物たちは絶望に打ちひしがれることなく前向きに「終わりの世界」に生きています。さすがに「終末」だけあって、前向きは前向きでも一癖ある前向き揃い。作品もまさに粒ぞろいで、よいアンソロジーです。

宮田秩早