第一話「アーティスト」
2012.06.17(San)
どぅもぅ~こんにちは。

うたって、おどって、へんなかお。
尼崎なぞのおどりこ。
にゃんしーです!

言ったところでは言っているし
言ってないところでは言ってないと思うんですが、
もう2ヶ月もしたら、
中国に移住します。

「何か日本にやり残したことないかな」
とか考えてて
まあいろいろあるんですが
とにかく、企画を立ててみようと思い
このページを立ち上げた次第です。

日本の最後の夏、楽しんでいきたいです。
(といっても3年くらいしたら帰ってくるんだけどね)


だいたい行きたい場所というのは
直感で決まります。
それこそ地図とか見てて、びびっとくる。

ああ、ここは、何かあるな、と。

今回行った場所も、そんな場所でした。

粛々と書き進めていきます。


その場所には、阪神・武庫川駅から乗り換えていきます。
この武庫川駅というのが既に面白くて、
武庫川にかかってる橋の上に駅があるんですよ。


「武庫川線」という特殊な路線があるんです。


なにせ単線ですからね。
左には堤防。
武庫川の真横を通っていきます。
窓を開けられたなら、
気持ちよい風が吹くぐらい。


というわけで着きました。
武庫川線の終点・「武庫川団地前駅」。

「終点には何かある」
この法則はだいたい当たる。


実物を見ると、めちゃめちゃでかい……。
武庫川団地です。


まずは川沿いから歩いてみる。
川というよりは、もう海に近い。
海を愛するひとたちが住む町。


堤防に描かれた素朴なラクガキなんかも
(もちろん、やってはいけないことですけど)
純真さを表しているように思います。


堤防を越えたなら
すぐそばに武庫川。
めちゃめちゃ広い。


川の向こうには、某大手企業の工場。
昨今の円高などで、現在は停止しているはずです。

武庫川団地ってね、
決して便利な場所ではないと思うんです。
鉄道こそ通っているけれど
町に出るには乗り換え乗り換えで、相当な距離がある。
何でもすぐ手に入るような生活からは、ほど遠い。

でもだからこそ、得られるものがあるんじゃないかって。
アートの世界はそういうものですよね。
「無駄だらけのそんな君の世界が好き」と
歌っていたのは、アートにも造詣の深かったhideでした。

そんな武庫川団地の対岸には
ひたすら効率を求める製造業の工場。
武庫川の幅以上に、距離があるのでしょうか。

効率を求めるのも、無駄を愛するのも、
どちらも大切なのでしょうけどね。
片方だけでは人間は生きてゆけない。
むしろ製造業に従事している立場からすれば
効率が優先されるべきです。

アートがなくても、生きてはゆけるんです。
それは、同じくhideが言っていたことでもあります。


ただ……

ただ、ね。


歩いていると、幸せなんですよ。
こういう場所を歩いていると。


どんなに効率が大事だと頭で言ってみても
感性では分かってる。
そこには、理屈なんかない。


秘密の森の小道。


自然がいっぱい。


天然のステージ。


みんなが集まっておしゃべり。


夏の長い夕陽も落ちる時間となり
帰ることにしました。
さよなら、武庫川団地。


アーティストになろうと思いました。
というよりも
アーティストとして生きようと思いました。

ヒト・モノ・カネなんかの形あるものを
動かすのではなく
形のないものを動かせる人に。

なんもなくても
どこにいても
出来るはずですよ。
本来、アーティストというのは
そういう生き方なのですから。


だからまた、
明日から一生懸命
働こうと思います。
ヒト・モノ・カネという形あるものを
動かしていこうと思います。


矛盾していますか?
もしそうだとしたら、
私はとても
アーティストらしいのだと思います。

アーティストらしく、生きていきます。

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