出店者名 豆塚エリ
タイトル 自選詩集「金魚は尾ひれをうしなって」
著者 豆塚エリ
価格 1300円
ジャンル 詩歌
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紹介文
詩作を始めて8年、
今まで書いてきたものの中から
より美しいものを、
テーマに沿って編み直したいわゆるBEST版です。
新作4編、未公開1編収録。

金魚鉢という、
世界で一番美しい檻の中に暮らす
世界で一番哀しい金魚とともに
言葉の海を泳いでください。

アンデルセンの人魚姫の物語に心惹かれる。

声と尾ひれを失い足を手に入れた少女、
一番欲しかったものは
その身全てを捧げても
手に入れることができなかった少女。

哀しいお話、だけれど、少女の意志の強さが
この物語を支えている。
声を失う、というところが、
アンデルセンの恋のもどかしさの
リアルな表現のような気がする。

失って得るもの、得るために失うもの。
体は不自由、言葉はもっと不自由。

人魚姫の美しさに憧れて、
一匹の小さな金魚は
金魚鉢の外の世界に焦がれる。

金魚は尾ひれを失って、
一体何を得るだろうか。