出店者名 ひとひら、さらり
タイトル 草刈忍者 ONE Week ~鶴子姫を救え~
著者 新島 みのる
価格 600円
ジャンル ファンタジー
ツイートする
紹介文
 日本の戦国時代に近い異世界に迷いこんでしまった、草刈忍者のひよっこ五人組。
 彼らを待ち受けていたのは、歴史をゆるがす大事件だった!
 鶴子姫を救い出す一大ミッション、はたしてクリアできるのか。
 
 全てが明らかになるとき、本物の忍者とは何か、思い知ることになる。

 マジカルひよっこ忍者 vs ガチ忍者、注目の勝負の行方をお見逃しなく!

 五人五様の成長っぷりに乞うご期待!

「つかまえたっ!」
 突然、僕に抱きつく者が。その声で、誰だかわかっただろうに、気がつけば僕は彼女をふりとばし、刀の柄に手をかけていた。スイの悲鳴で、我に返る。
 かわいそうに、スイは頭を抱えてその場にふせていた。震える声でひた謝ってくる。
「ごめんなさい。許して」
 謝らなくてはいけないのは、僕の方だ。訓練どおり体が動いたとはいえ、あやうく味方に刃を向けるところだった! なんという失態。膝をつき、心からわびた。
「僕が悪かった。痛いところはないか? つきとばしてしまって、すまなかった」
 ううん、とスイが首を横にふる。それでも僕は、申し訳なさと、己に対する不甲斐なさでいっぱいだった。
「怖い思いをさせてしまって、本当にすまない……」
 顔をあげることもできない僕の手を、スイの手が包む。
「さっきの、たしかに怖かったわ。だけどゲツ、もしかして、よっぽど大きなことを、一人で抱えこんでいるんじゃないの?」
「……。」
「悩みがあって思いつめていると、苦しくて、周りにも冷たくあたっちゃうの、私にもわかる。だからどうか、悩みがあるのなら言って。
 私、全力でゲツに協力するから!」
 なんてスイは素直で、強くて優しい子なんだろうか。目に熱いものがこみあげてくる。
 スイになら、僕が抱いているこの疑心を全て、打ち明けてよかっただろう。
 しかし、それは叶わなかった。




推薦する
お名前
メールアドレス
推しコピー
推薦文(1000文字以内)

セキュリティ文字 「あまぶん」と入力してください