(ネタバレなしの抜粋宣伝)
「どんなものも、ある日突然なくなったっておかしくないのだ。」 「あの日の俺を支え、今の俺の背中を押してくれた味が、今も、これからもここに在り続ける。」 『いっぱいの温もり』ゆら【青森県】
「そう言っておもむろに鮭を口に運び、白飯をかき込む。口の中のものを全て飲み切らないうちに味噌汁に手を伸ばすと、それで残りを流し込んだ。 」 「守りたいものがあるならば、「誰か」を当てにはせず自分で一歩踏み出さなくてはいけない。きっと父もそうやって選択したのだろう。今度は私たち姉弟が向き合う番だ。」 『継がれゆくもの』時長直己【岩手県】
「ご飯に対する気持ちが同じであるように、これから先も一緒に、同じものを見ていきたい。」 『縁もゆかりも』良崎歓【秋田県】
「あっちじゃ食べないからさ。一人のときには作らないし。友達と一緒にって感じでもないからなぁ。やっぱり、家で食べるものかなって」 『鍋へ、ふたり』やないふじ【山形県】
「気にするな。今日はだいぶ遠くまで皆出払って人手がないし、だからやってくれようとしたのだろう?」 『幸せ。』榊柾樹【福島県】
「祖母が亡くなった時、私たちにはもうお互いしかいないのだと思った。 でも、違う。この味に祖母がいる。 父母の血、祖父の優しさと愛、祖母の味。全部繋がった先に私たちがいる。」 『繋ぐ』砂原藍【宮城県】
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