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人間を描いた猫の本 |
書籍名 |
愛しのナー |
作家名 |
夜海月亭ちーず。 |
購入イベント |
テキストレボリューションズ |
タグ |
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紹介文 |
「猫好きは絶対読め!」と猫飼いの皆様が口を揃えて言うのだ。猫派ではない。だけどなぜか気になって手に入れた。表紙かわいい。冒頭からたまたま知ってる風景に親近感。都会の出版社から田舎の一軒家へ向かう優依とともに『ナーさん』と出会う。
お話は、どこまでも人間の本だった。
人間不信の、しかし書かなければ死んでしまう、そして書かなければ死なせてしまう瀬戸際で小説を書く男、新井光太郎。死なせてしまう? 猫だ。拾いたての、真っ白な猫。猫のために書いた。猫がいたから書けた。書き続けられた。猫は、ナーは、20年を超える年月を光太郎に寄り添った。 そして書き続けたことで、彼は過去と訣別する未来をすでに掴んでいたことに気づかされる。
人とペットの信頼を真摯に綴り、人と人の繋がりを丹念に連ねた作品。もう書籍のかたちでは発行されていないご様子。再販がないならwebに上げてもらえたらいいなとコッソリ思っている。 他の人にも読んで欲しい。
あっ、あと、歳の差恋愛物!恋愛要素薄めなところがまた良……。
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