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砂の山々がつくりだす地平線を深紅にそめて、太陽がかくれる。ほのおのような紅が、かわいているはずの砂漠に水を呼ぶこの矛盾を、ねむる青の民はしらない。 |
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「ネムノタキツボ」「らくだ」「ローレライ」からなる短編集。 特に推したいのは「らくだ」。 構想ゼロ秒、初稿30分というのはすごい……。 一番目を惹かれるのはティエニヴとらくだの関係なのだけど、 それはいいところのひとつで、 つまるところ、すごく好きなのだけど何が好きなのか分からない……。 これは文学ではなく芸術だと思う。 意味もなく中にたゆたい触れていたい。 | ||||||||||
推薦者 | 第0回試し読み会感想 | |||||||||
推薦ポイント | とにかく好き |
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3作品が収録されている中でとりわけ”ネムノタキツボ”が心に残る。 私と”サキ”の少しの時間ひとときが長くみじかい。 静かに流れる時間を味わってもらえればおもしろいと思います。 伝承と物語がからみ、結末にはおどろいた。 交差しているかいないのか、私と”サキ”の気持ち。 | ||||||||||
推薦者 | 第0回試し読み会感想 | |||||||||
推薦ポイント | 表現・描写が好き |