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千船女子高は、尼崎市南の工場地帯にある。 |
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少女たちの周囲、手を伸ばせば届く場所には、読者である私たちの見知った言葉が散在する。 そうだ、これは現在の。そして過去の。これは少女たちの視界だ。 手の届かないものは未知の異物で、それらから身を守る永遠にも思える保守的な楽園。 秘密裏の裏切りと罪悪。世界は崩れる。未来、受験、異性、未知のもの、 全て日常に含まれるものによって。 彼女たちは野球を愛した。誰より身近な親友を愛した。 必ず来る別れの前に。 | ||||||||||
推薦者 | 文学フリマガイドブック書評:犬尾春陽さんからいただきました | |||||||||
推薦ポイント |
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分厚い3巻構成に驚きましたが、いかにも高校生っぽい性の問題(これが結構生々しい)と、 悩みのなさそうな無敵ピッチャーの鬱。 2巻目で沈みに沈んで、3巻目から始まる巻き返しの快進撃が非常に快感。 悪者が悪者として存在せず、いかに自分で自分たちを救うかっていう点で 意外に深い作品になってます。 | ||||||||||
推薦者 | 文学フリマガイドブック書評:想詩拓さんからいただきました | |||||||||
推薦ポイント |
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「野球をする女の子の話」ですが、野球に詳しくなくても、問題なく 楽しく読めます、ということをまず伝えたいです。 あ!でも、野球を知っていたら、プロ野球が好きならより楽しめることは 間違いないと思います。 でも、プロ野球のことを全く知らない私でも、章のはじめなどで いきなり語られる野球選手のうんちくなど、興味深く読みました。 主人公の「キャンディ」と「王様」の、 「キャンディ」がなぜキャンディなのか、「王様」がなぜ王様と呼ばれているのか、 何度も作中で語られるその理由がうっとりするほど美しいのです。 何度も何度もその理由が出てくるので、だんだん酔ったような 気分になってくるほど。 この二人が(バッテリーを組んでるわりにクールな関係の)、 笑いあうシーンがとてもいいなあと思いました。 おんなのこかわいいいっっ!!! ってなった。 それ以外の登場する女の子たちもとても魅力的。 仲がいいのか、わるいのか、よいこなのか、よくないこなのか。 家庭環境も、偏差値も、みんなバラバラでまとまっているのかいないのか わからない、けどみんな野球が好きな女の子たち。 いつまでもこんなきらきらした女の子たちを見ていられると おもったんだ、二巻を読むまでは……。 (二巻の推薦文に続く。笑) | ||||||||||
推薦者 | 壬生キヨム | |||||||||
推薦ポイント | 物語・構成が好き |