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インディーズ出版Wille(ヴィレ)
タイトル 正助走る 第一部 大塩平八郎の乱
著者 中西 廣全
価格 400円
カテゴリ 大衆小説
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紹介文
江戸時代後期。大坂で自らを犠牲にしても民のために立ち上がった【大塩平八郎の乱】の物語。
彼は元大坂東町奉行与力で陽明学の学者。民のために命も投げ出す革命家だ。
この物語は大塩の弟子で実在の人物、【松田正助】の視点から綴られたものである。実際の情景が描かれており、正助の成長の過程も述べられている。

大塩平八郎の乱
1832-1833年。日本各地で深刻な食糧飢饉が起こり、1836年、大坂は餓死者が続出。
悪徳商人や悪代官は暴利を貪り、何の救済をしない。陽明学の洗心洞という塾を開いていた大塩はこのような惨状を目の当たりにし、弟子と民衆を決起させ武装蜂起する。
だが幕府に半日で鎮圧されたのであった。


死しての町民の心の中に生き続ける
意外にも取り上げられてこなかった大塩平八郎を題材にした物語。
江戸後期、大坂の町で飢餓に苦しむ民を救うために立ち上がった元・町奉行の与力だった平八郎。その彼の弟子のような存在である実在の主人公、松田正助の視点から描いた話はとてもユニーク。さらに正助の伴侶となる女性、カヅの存在も目を離せません。
幕府という巨大な権力に立ち向かう大塩平八郎はもともと権力側の人間だったが、
江戸時代にもこんな人がいたのには痛く感動します。
大塩平八郎は死しても町民の心の中に生き続けるのだ。
「武士の江戸中央権力」と「大坂町民の救世主」の構図は今も関西人の心に響くのではないでしょうか?
推薦者桜田門
推薦ポイント