尼崎文学だらけ
ブース 企画本部
委託販売
タイトル 俺のグルメFESTIVAL アンソロジー『おなかがすいて眠れぬ夜に』
著者 48名の腕利きシェフ
価格 400円
カテゴリ 大衆小説
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紹介文
「これが! 俺の! グルメだ!」
その想いを詰め込んだ掌編がぎゅっと詰め込まれています。
王道直球勝負の食描写重視系から、
思わず作ってみたくなるレシピつきのお話、
様々な絆を繋ぐグルメ、こだわりの一品、
未知の世界へいざなう一皿など、
バラエティ豊かな物語が揃い、必ずしやあなたのお腹を満たします。

読みやすいよう1作品1ページの紙面構成としました。
またシェフの方々の作品紹介も合わせて掲載し、
読者さんと書き手さんを結ぶガイドとしてもお読み頂けます。

手に馴染むB6版に角丸加工を施し、末永くお読み頂ける1冊を目指しました。
眠れぬ夜の枕元に、ぜひ!

 そこがまだスカイマークスタジアムだった頃、野球を観に行った。九州出身の父は関西に来ても西武がすきで、遠征に来る彼らをよく応援しに行った。それについていったのだ。
 初めての生の試合に魅入っていたら、いつの間にか隣の父がいなかった。幼心に怖くなって泣き出す寸前、ひょっこり父は帰ってきた。
「球場で食う唐揚げは、うまいでぇ」
 差し出されたものを一口食べると、文句もどこかに吹っ飛んだ。
ただの唐揚げがこの上なくおいしかった。味が舌にぐんと染みて、身体中に力が漲る感覚。
そして夢中で食べ終えたとき、
「繁雄、中村の本塁打や!」
 父の声に、唐揚げの油で汚れた手を精一杯伸ばした。
 そのときのボールは、今も家に飾っている。
(――『唐揚げと白球と』世津路章)


おいしさをかたちにする!
かわいらしい手触りと装丁を開けば、
現代日本から魅惑の異国食、
過去から未来から異世界から宇宙まで、
たった48人でどこまでいくの?という食にまつわるエピソード48話。
想像と味覚を刺激してあなたを空腹にする48食を召し上がれ。

コンビニに走れば体重増加だけですむケースもありますが
どうにもならない・どこにも売ってない食材も扱ってるので夜中の摂取はご注意!
推薦者まるた曜子
推薦ポイント物語・構成が好き

眠れぬ夜のおともに……したらますます眠れなくなるとのお言葉、多数↑頂いております!(CV: ジャパ○ット高田)
ボブ「今日紹介するのは噂のグルメアンソロ『おなかがすいて眠れぬ夜に』さ!」
ジェシー「まぁボブ素敵! 300字しばりで『これが! 俺の! グルメだ!』というテーマのもと、48名の執筆陣が腕を奮ったのね!」
ボブ「その通り! これだけあるとネタがかぶると思うだろう? しかしノープロブレム! 48通りのバラッバラなグルメが揃っているから安心してくれ!」
ジェシー「なんてことなの! 飽きることなく最後まで読めちゃいそうね!」
ボブ「しかもそれだけじゃないのさ! 直球ストレート勝負の美食話に、思わずこちらが作ってみたくなるレシピ付掌編、グルメでつながる様々な絆を描いた作品に、おこだわりに特化した一品、更には未知の味覚を追求した挑戦作まで、本当に幅広いジャンルの物語が揃っているのさ!」
ジェシー「これは圧巻ね! 『えっ、これ主催のいないとこでみんな打合せしてない???』って疑心暗鬼に陥ったのも頷けるわ! でもボブ、300字って短くてすぐ読み終わっちゃわないか心配だわ」
ボブ「心配☆無用さ、ジェシー! 短いからこそ、執筆陣……シェフたちの縦横無尽な技巧が遺憾なく発揮されているのさ! 試しに読んでごらん!」
ジェシー「……ああ、本当ね! 字数以上の世界観を内包した物語の数々、無限にもぐもぐ咀嚼していられる気分よ! これは……文芸界の食の博覧会やー!」
ボブ「さあ、そんなグルメアンソロを今回は委託参加でお届け!」
ジェシー「尼崎に初上陸よ! 眠れぬ夜のおともに如何かしら! お問い合わせは今すぐ……」
ボブ「オーサカゼローロクー♪」
ジェシー「せやから尼崎やゆうてんねん!(バシッ)」
ボブ&ジェシー「「どうも! ありがとうございましたー!」」
推薦者世津路 章
推薦ポイントとにかく好き

ちょこっと「つまみ食い」に最適
どこから読んでも美味しい本。
食をテーマにこんなにもたくさんの表現と物語があるのだなあとワクワクします。
300字小説なので、目にも優しく、胸やけならぬ、物語やけ(?)もしません。何か読みたいんだけど、ずっしり重めじゃない物語がつまみ食いしたいな〜という時にピッタリ。
おまけに各方面で活躍する書き手さんが詰まっているので、代表さんの言葉通り「書き手と読み手を結ぶガイド」として本当に優秀です。
推薦者服部匠
推薦ポイントとにかく好き

昨年七月〜九月という長期間、世津路さんがツイッターを通して企画してくださった
『掌編俺のグルメFES』の一環で発行された、グルメアンソロジー本です。
「俺のグルメ」をテーマに、総勢48名の300字掌編を集めた内容になっています。
表紙もすごくかわいいし、中も凝っていて、読みやすくレイアウトしてくれています。
そして、たくさんの参加者のグルメストーリーが一度に堪能できる贅沢な本です。

300字小説って、最初は馴染みがなかったのですが、みなさんが書かれた作品が
本当に多様で、すごく面白かったです。
ただひたすらに美味しそうなもの、とある出来事や風景に溶け込んだ食べ物、
SFジャンルでは生きるための「食」とか、「味覚」とか。
普通の日常から宇宙規模まで。そんな幅広いグルメの世界を堪能させてもらえます。

この本を読んで、「食」は万人が共有できる普遍的で面白いテーマだなぁと実感しました。
「食べ物が美味しい=幸せ」はすべての人に共通しますもんね…!
これほど楽しく人と共有できるテーマってなかなかないかもしれません。
しみじみするものから、ドキッとするもの、くすっと笑えるものまでさまざまな作品が
載っています。自分はどんな食べ物が好きかな?と思いながら、ページをめくって
みると、楽しいんじゃないかな〜、と思います♪
推薦者まりも
推薦ポイント表現・描写が好き

まさに、満漢全席!
たかが300字、されど300字。
長いようで短い、足りないようで十分な、300字SSの魅力とグルメの誘惑がぎゅっと詰まった掌編アンソロジーです。

ド直球、食欲にガツンと訴えかける作品、
爆発しろの呪いも何のその、甘甘の山ボールを思わせるスイ〜ツ作品、
思い出の一戦、忘れられない味を描いた作品、
幻の珍味を追求して取材班が南米へ飛んだ……チャレンジ作品(※イメージです)などなど、
「グルメ」だけでなく、それにまつわる人間関係や思い出までが込められた、まさに満漢全席な一冊。
それぞれのシェフの妙技に加え、プロデューサーたる世津路さんのこだわりが随所に感じられるとっておき。

「おかわり!」したくなる作品がきっと見つかるはずです。
推薦者凪野基
推薦ポイント表現・描写が好き

お腹に直撃!? 48名のシェフがお届けする、垂涎のグルメアンソロ
 48名のシェフ(作家様)による、グルメをテーマにしたアンソロジー。
 ガッツリメニューあり、サッパリメニューあり、甘〜いスイーツありの様々なグルメなお話が、300字小説という300字以内で書かれた短い小説で綴られてます。
 内容も、一人でしっかり満喫、作り作られ皆で仲良く、故人を思ってしんみりと、遠い未来の世界で、と様々。レシピを書いたお話もあり、そのまま作れるグルメもあります。
 さらりと読めるのに、『食べる』という三大欲求の一つ通しているせいか、様々な人間関係や、背景が透けて見えてくるのも面白く、実は深いストーリーばかりです。
 ただ、一つ難点を言うなら、本の題名のとおり、読むと食欲中枢を刺激されて、おなかがすいて、眠れなくなるかも。ダイエット中の方は要注意。
 表紙のイラストもとても可愛い、良質上質な飯テロ爆弾本です。
推薦者いぐあな
推薦ポイント表現・描写が好き