|
|||||||||||||||||
ナナホシテントウ [コウチュウ目 テントウムシ科] |
| ||
ツイノベ、Twitter小説をまとめた一冊です。 作者の良崎歓さんは自他ともに認める虫好きで、タイトル通り虫愛に溢れた一冊になっています。登場人物は虫が好きな彼と、数少ない彼の理解者であり恋人である彼女。描かれているのは基本的に3つ。虫が好き、彼女が好き、彼が好き。140字の制限では、他の要素を盛り込むのは難しいのでしょう。本当にこの3つの好きだけが書かれているのです。 140字だけだと物足りないのではないか、と思うひともきっといるでしょう。 しかし、物足りないなんてことはありません。純度100パーセントの好きがずっと続いているのです。好きだけが詰まった超短編が100以上あるのです。あまりに純度の高い好きがぎゅっと詰まっていたため、読み終えてからわたしは軽く酔ってしまいましたし、ここまで好きが詰まっている本は他に知りません。不純物のない好きだけの一冊です。 | ||
推薦者 | ひじりあや |
| ||
マニア系男子との恋愛を見るのが好きなのですが、この「虫マニア」の彼は、心から虫が好きで、そして彼女の事も好き。彼女の事を昆虫に例えては、もう読んでるこちらがこっぱずかしくなるくらい、素直に「好きだ」というのだからたまらない。 彼女も彼の趣味にありきたりな文句も言わないし、分かる範囲で(ここ重要なのです)付き合っている。その健気さや優しさもいとおしく感じます。 | ||
推薦者 | 服部匠 |