出店者名 パレオパラドキシア
タイトル 湖面(コピー本版)
著者 海老名絢
価格 100円
ジャンル 詩歌
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紹介文
とらえた世界をイメージと感覚で描いた詩17編収録。
(A5・表紙込み48p・2016/9/18発行)

【目次】
朝におぼれる/はじまり/花々/日向水の建物/真昼の闇/潮/決壊する日/テラリウム/湖面/書く/さがしているもの/シグナル/飛行/いま/ふたりの歩行/穴、時間/いつか見た日々

http://aya.oops.jp/o/komen.html

☆オンデマンド印刷版が完売したので、少しだけコピー本を作りました。

   いつか見た日々

それはいつか見た日々
果てなくとおくちかく行き来する
飛び去る余韻の残響
匂い立つゆびさき
蓄積されながらとけあっている
あらゆる記憶を一層ずつ剥がして
透かし見た展示室
夕暮れが赤く反射してきらきらと
塗りかえっていった記録に埋もれて
見つかりたい/見つけられたくない
狭間でゆれるようにたたずむ
連なりをしぶとくゆすって調べを聞くように
光を浴びて見つめる
足元にある時間
引き連れたものごと
抱きかかえて出ていく
一番星へと跳ねて明日の
日常を捕り逃さない