過去の結果

▼10月3週

大阪×-○京都
2点

お題
次のオリンピックはたぶん、、、
弁天町だ。

近頃の僕達のブームは某テレビ番組「すべらない話」だ。
僕と彼女、友達2人で集まった日、いつものように酒を飲み、いい感じに酔ってきてから僕が切り出した。
「すべらない話しよか」
しかし今日は様子が可笑しい。みんな眉間に皺を寄せている。
彼女が「もうネタ無いわ。新しい遊びしよーよ」 と提案してきた。
実は僕もネタ切れ寸前、あっさり引き下がり、彼女の案をに採用した。
「あたしがお題出すから、それをオチにして漫談」
オールOKである。

じゃんけんで負けた僕。
トップバッターとなった。

彼女とはもう2年の付き合いになる。
彼女の話術はレベルが高いし、センスもある。
だが今日は酒のせいで思考力が落ちている。
大したお題じゃないだろう、と思っていた僕が間違っていた。
彼女はとんでもなくハードルの高いお題を出してきた。
それは、

次のオリンピックはたぶん、、、
弁天町だ。


小島基成

「あたしママに言ったの。『次のオリンピックはたぶん、、、 弁天町だ。』って」
あたしの頭を撫でていたミヤさんの手が少しだけ止まる。
テレビの向こうではリオネジャネイロが喜びまわっている。
ミヤさんの手が繊細に動き直す。
やさしいなでなで。
ふるえが止まる。
「するとね、ママがね、まだ壊れる前のママがね、水晶みたいな眼で
『たとえばそこで世界が終わってしまったとしても、その世界で終わってしまわなかったなにごとかは形を変えてどこかの遠い世界でまた続いていくから』
って」
まだ壊れる前のママのことを思い出す。
あたしへと一心に向かっていた透明な愛情を思い出す。

ミヤさんの声があたしの中にお守りのように染み込んでいく。
「お母さんはきっと、よっちゃんの事を心から愛していたんだね」

あぁ、ママ、あたしね、ミヤさんがだいすきなの。あいしているの。

ママがやさしく笑う。
「そうね、よっちゃん。次のオリンピックはたぶん弁天町ね」

(先攻・大阪)タムラアスカ-(後攻・京都)小島基成

審判評:
前半は、取ってつけたような感じなので、お題がなんであろうが関係ない感じがしました。
(まあお題がわけわからないせいでしょうがw)

後半も、同じように取ってつけたような感じはしますが、お題がすっごい訳わからん感じなのに対して、それを無視してさらに上を行く、わけわからんマジなシチュエーションのギャップが笑えましたw(笑かそうと思ってないのかもしれないですが)

-審査員:HAMO

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