過去の結果
▼10月2週
| 福岡○-×大阪 | |
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3点 |
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お題
人の話はちゃんと聞こうよ。
自分がしゃべってばっかりだと、
相手がどういう人だかわからへんままやで。
女ってのはめんどくさい。
社員食堂でマーボー丼を食べながら「女は感情で生きているのよ」ってアラフォー女課長がいってたな。
なんで突然あんなこといったんだろう。
付き合って初めのうちはいいんだけど。
前の彼女なんて男友達と映画に行っただけで「あんたゲイなの?」って、まったくだからって何なんだよ。
女もすきだし男もすきだな。ラッキー?選択肢が二倍だ。
いやいや、やわらかさで言えば女が勝ちだ。
もしかして俺はゲイなのか。いやバイだよ。
ちょっとまてよ。
今度は俺が面倒くさいわ。
「なぁ聞いてん?」と奈々ちゃん。
そう、さっきから俺はもう3時間もサンマルクのソファー席であんたの話を聞いている。でもいまはそれどころじゃない。
あぁ面倒くさい、やっぱり女はだめだ。
なぁ君さぁ、
人の話はちゃんと聞こうよ。
自分がしゃべってばっかりだと、
相手がどういう人だかわからへんままやで。
あいつから、いつもいつもいわれていたけれど、あのときは、なんとも思っていなかった。すきよ、すきよ。あいたいよ。そればかりを繰り返していた。あいつが、どう感じているかほんとうのところは、なにもわかっていなかったのかもしれない。
数年前の手紙が出てくる。数年前のカセットテープが出てくる。数年前の詩集が出てくる。みんな、みんな捨てたはずだったのに、どうしてかしら。だれか、あたしの家に入ったの?
あいつの話を、じっとずっと聞いていたけれど、聞いていたところに、ほんとのことなんて、なかったのかしら。疑いだしたらきりがないから、もう、考えるのは、よした。
だいすきだったということだけは、ほんとう。ほんとうのことだけを追いかけよう。
(先攻・福岡)りん-(後攻・大阪)待子あかね
審判評:
「お題前」は伝え方がうまいと思いました。
読み物としてぐいぐい読めましたし、
何よりも、内容がすっと映像になり、キャラも見えるし、
細部にリアリティもあり、印象にも記憶にも残りやすく、共感も持ちやすい。
「お題後」は、一度読んだだけでは映像にはならず、
ということは、私の中ではキャラも状況もすぐには見えなかったということで、
伝わり方は弱かったです。
-審査員:うごる。
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