パッケージ |
CD |
主催からの言葉 |
なにか?
「言葉は言葉ですよ」
あるひとは答える。
「何かを伝えようと思うこと」
あるひとは答える。
「生きることそのもの」
あるひとは答える。
なんだか分からなくなっちゃって
インスタント珈琲を入れて飲む。
どーなつ型のためいきをぼんやり見て
おもった。
じゃあもし、
「ことば」がなかったらどうなるんだろう?
このCDはまずタイトルで、
シビアかつ素直な回答を付き返している。
全11曲。
それら全てが、純粋に「ことば」で
できているのだ。
1.すべらか(三角みづ紀)
2.ふかい(ともちゃん9さい)
3.部品注文間違いの件について他2編(今村知晃)
4.タイガーマスクのマスクが破られる瞬間(イシダユーリ)
5.丸井血風録(猫道)
6.スキン(イシダユーリ)
7.蛇(大島健夫)
8.冬の雀(三角みづ紀)
9.海底杉並区(猫道)
10.ちがあかビーバップ(ともちゃん9さい)
11.世界征服やめた(不可思議/wonderboy)
いわゆるコンピレーションアルバムである。
7人の、言葉のパフォーマーたちが
それぞれの形で、自由に表現している。
全体的に感じられるのは、沈み込むような暗さ。
週末の夜、暗い部屋でチカチカ光るパソコンのディスプレイにiTunes。
そんなふうにして、孤独に聞くことをおすすめしたい。
最後まで聞き終えたとき、見えてくるものはなんだろうか。
「スポークンワーズ」というジャンルがあることは聞いていた。
ただ、英語で"Spoken Words"と書いても
ちょっとその意味がわからない。
もちろん直訳すると、「話される言葉」なのだが。
このCDで、初めて「スポークンワーズ」というジャンルに
ひとつの輪郭が与えられた気がする。
なぜなら、輪郭は触れることでしか見えてこない。
触れることは、形がなければできない。
このCDが生み出されることにより、いま
東京の「スポークンワーズ・シーン」が誕生したと
言ってもいいかもしれない。
CDを聞き終えた頃には、
珈琲はすっかり冷めていた。
CDのイジェクトボタンを押すと、
静まりかえった部屋に「かちゃり」という音が
響き渡った。
何かを言わないといけない気がして
けれども何も言えなくて
ゆっくりとCDをケースにしまった。
「言葉がなければ可能性はない」
では、言葉があったらどうだろう?
ここから始まる未来が
可能性に満ちたものであるように願う。
『 言葉がなければ可能性はない ― Spoken Words Conpilation 2009 ― 』 | |
発売日 | 2009.10.5 |
コンテンツ |
1.すべらか/三角みづ紀 2.ふかい/ともちゃん9さい 3.部品注文間違いの件について他2篇/今村知晃 4.タイガーマスクのマスクが破られる瞬間/イシダユーリ 5.丸井血風録/猫道 6.スキン/イシダユーリ 7.蛇/大島健夫 8.冬の雀/三角みづ紀 9.海底杉並区/猫道 10.ちがあかビーバップ/ともちゃん9さい 11.世界征服やめた/不可思議/wonderboy |
作品紹介 |
中原中也賞詩人にして小説家の三角みづ紀をはじめ、 都内のポエトリーイベントで活躍するパフォーマーが集結。 ときにしなやかに、ときにたたみ掛けるように激しく、 圧倒的な迫力でせまる66分16秒。 |
定価 | 1,000円 |
購入方法 |
ppmhr152 at yahoo.co.jpまでご連絡ください。 関西の方はそのまま販売が可能です。 他地域の方は、東京・名古屋の窓口を紹介させていただくか 郵送させていただきます。 |