第二話「湾岸アート」
2011.07.10(Sun)
こんにちは~
にゃんしーです!
イーえっす。

企画「夏の王様に会いにいく」の
第二回目です。
いろんな場所を回って
夏らしさを探すというこの企画。

今回のテーマは「湾岸アート」です。
大阪の湾岸、面白い場所が
いっぱいありますからね。

いってみましょうか。


淀川を越えるのであれば
43号線沿いが一番好きです。
まず、川幅が広い。
海に近い。
そんで、隣を走る阪神なんば線が
とりわけきれいです。

淀川の川面は、わずかな風をうけて
表面が静かに凪いでいます。


ガード下でお祭りやってたり。
大阪の日常風景です。


JRゆめ咲線のしたをくぐって走る。
線路に沿って右に回ると
USJに行けます。


いくつか川を越える必要がありますが、
そんなに大変ではないです。


だって橋のうえからの景色が
すごくきれいだもの。
湾岸は、工場がいっぱいありますね。


お水ゲット。
すこぶる暑いですから。


空き地というものは
都会ではほとんど見られなくなりましたが、
湾岸では散見されます。


これ、水門なんだって。
すげーよな。
津波などの発生時には、
大阪湾沿岸ではこういった門が
複数あり、陸をガードすると聞いています。


渡し船の甚兵衛渡船です。
このように目立つ乗り場ではないですが、
大阪湾岸では渡し船が複数稼働しています。
しかも料金は無料!


こんな感じで大きい船ではなく
便の数も、低頻度ですが
大切な「足」になっています。


出航!
正直、めっちゃ楽しい。
エンジン音が心地よい。


超巨大クレーンとか
見ごたえのある産業機器がたくさん。


つづいて千歳渡船。


だいたいおんなじ感じの船です。


千歳渡船は、距離が長いんですよ。
対岸までいきます。


出航!
オーモロ~


ちなみに上を走る
橋を渡ることもできます。
今までの橋と違い、
相当高さありますが。


あけっぱなしの窓から
聞こえる音は、
昭和の歌謡曲だったりします。
不思議な町。
「なつかしい」という感情は
すごくいいものだと思っています。


IKEA登場。
このへんは、ほんまなんもないです。


なみはや大橋。
これ、自転車で渡れるんだって!
ウッソーン
今まで渡った橋と比べものにならん
ハンパない高さですよ!


うわあ。
ほんまに歩道ある!


自動車道のほうは、
有料になってるようです。
こんなとこ、本当にわたって
ええんかいな。。


天空を目指すような
まっすぐな道。


上から見る景色がすごい!
空がひくい。


降りる道は、
すこしカーブして降りていきます。


天保山に到着!


天保山は、日本一低い山なんです。
ほら、二等三角点がちゃんとあるでしょ?
標高4.5mだって!


天保山の観覧車。
冷房完備なんですが、
冷房から落ちてくる水のつぶが
きらきら太陽のひかりを浴びて
とってもきれいだった!


最後に天保山渡船。


さよーなりー
天保山!

こうしてみると、すこぶるきれいですね。
青い空と、建物とのコントラストです。


そんで、対岸にはUSJがあるんですよ。


ご褒美のコカ・コーラ。
ロゴがさかさまなのがリアル!


しょーじきめっちゃ!
しんどい旅だった(00;
クソ暑いし。ぱりぱりに日焼けするし。
そのぶん、走ってるうちはなんも考えなかった。
あるがままに道を行って、
あるがままにあるものを受け入れた。

「アート」ってなんだと思います?
例えば、今回湾岸で見た
工場の群れなんか、アートなんでしょうか。
僕は、違うと思います。

産業は、効率を求めるものです。
一方で、アートはどこか非効率であることを
正としているように感じます。
両者は相反しています。
アートは産業ではないし
産業はアートではありません。

でもね、どっちも共通しているところはあって
それは「人間らしい」ていうこと。
英語で「artifact」という言葉があります。
artiは、art(アート)と同じラテン語から派生しています。
factは、factory(工場)と同じラテン語から派生しています。
このartifactという言葉のように
アートと産業が融合することが
これから求められていくように思います。

例えば、原発の問題にしてもそうでしょう。
アート肌のひとは、原発は不要だと云うし
一方で、産業的には原発の撤廃を実行するのには
抵抗がある。
こういった摩擦を解決するのに
「artifact」の考え方が必要になるように思います。

ちなみに「artifact」の意味は「人が作ったもの」です。

水を飲むと
海の味がするんだぜ

するときもあれば
しないときもある

暑い夏の日に、
ぐい、と飲むと、
する。

舌や口の周りで
乾いた汗が残した塩が
そういう味をさせるんだろうけど

みんなが自分のなかに
海を持っているんだと
そう思いたい。

海とは、世界だ。

うれしいこと、かなしいこと、
何かを見て、うつくしいと思うこと、
生きていること

水を飲んで海の味がするとき、
そういうことを
思う。
今回、水を飲んだら
海の味がしたんです。

最近そういうの、感じたことがなかった。
湾岸を回って、いいものいっぱい見て、
だからこそ、気づけたことじゃあ、ないかな。

今回、夏の王様からもらった
宝物は
「海の味」
です。

みんな自分のなかに
海を持ってます。
そしてそれは
「生きていること」
そのものです。

ほかのひとも、海を持ってます。
だから、関係性のなかで云えば
「生かされていること」
「生かしていること」
でもあります。

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