最終話「夢の島」
2011.3.13(Sun)
「自転車でどこまでも行けるひとが好き!」
略して「チャリどこ」最終回です。

「チャリどこ」は、
寒くって路上ライブができない間の
企画やからね。
もうあったかくなったから、
また寒くなるまでの間、お休みに入ります。

最後はどこに行こうかなーと考えてたんですが、
「夢の島」にしました。
「夢の島」は正式名称が「夢洲」っていいます。
「夢洲」って、なんて読むかわかる? 「ゆめしま」て読むねん。

我が家から、結構キョリがあります。
片道10kmはあるかな。
「チャリどこ」始まって以来の長距離ですが、
行く場所が行く場所だけに、たいへん楽しみです。

「夢の島」って、何があるんだろう。



まず淀川を越えます。
河口近くは川幅が広くって、
たぶん1kmくらいある。
頬に吹く風は、ちょっと春っぽくて
気持ちいい。


橋に沿って、阪神電車が走っています。
なんば線(旧名・西大阪線)という
わりかしマイナーな線。
鉄橋を揺らす音が川の上を抜けて
心地よく聞こえます。


川を越えたら、伝法、ていう地名やねん。
このへん、伝法とか千鳥橋とか
なんか面白い地名が多い。


此花、ていうのも
いい地名だよね。


温泉がある町は、
得てしていい雰囲気です。


漁港あり。
小さいけれど、ところ狭しとたくさんの船が
並んでいます。
海の町なんです。


船は、狭い水道を通りぬけて、
こちらの水門から外海に出ます。
対向の船を確認するミラーがかっちょいい。


淀川に沿って走っていきます。
このへんは、ほとんど海ですな。
でっかいマンション、かっちょええなー。


マンションから出てすぐ、芝生ですからね。
不便な土地かもしれませんけど、
暮らすのにとてもいい環境だと思います。


阪神高速湾岸線をくぐっていきます。
阪神高速湾岸線は、海の際きわにあって、
このへんは工場が多いので、夜はすごくきれい。
光の海に浮いてるみたいな心持ちになる。


ほら。走っていくと。
テトラポットが海への到着を感じさせます。


なにやら面白そうな場所。
Hemingwayってなんだっけ。


ヨットの港!
大阪北港ヨットハーバーです。
おしゃれなヨットが並ぶ図は壮観!
向こうに、USJ(?)が見えてますね。


常吉大橋を越えて、夢の島の手前の
舞洲(まいしま)に入ります。
こちらも、島です。


橋の向こうにUSJ!
じぇーい。
といいたいところなんですが、ゴミ処理施設だそうです。
USJと間違えるひと続出だそうです。


橋の上から、ヨットハーバーがきれいに見えます。


舞洲へ到着。
電車とか来ていない島なので、
あまりなんもないです。
広い土地に、工場などがちらりと。


向こうにUSJ(今度は本物)が見えますね。
舞洲からは、海を挟んだ向こうになります。


海に沿って走っていきます。
なんつーか、天気よすぎますな。
人工の磯では、TKB48(太公望48歳)達が
釣りに勤しんでいます。


日本じゃないみたい!
どこまでも広がる芝生と
その向こうに青い空!
ゆーたら都会の大阪に
こんな場所があったなんて!


誰もいない芝生にベンチがぽつんと。
好きなひととふたりで
いつまでも話していたい。


舞洲は、だいたい土地が広いんです。
はるか空き地の向こうに、舞洲ベースボールスタジアムがあります。


スポーツも盛んな土地です。
他の場所はひとがほとんどいなかったけど、
このへんは盛り上がってます。
写真は、キックベースだと思います。
子どもたちや、その親御さんたちが楽しそうです。

淀川をくだり、舞洲に入り。
このあたりの流れで、どんどん面白い場所、
遊びのある場所が、増えてきました。
夢の島(夢洲)に入るための橋は、
夢舞大橋といいます。

舞洲の、遊びや夢の延長線上に、
きっと夢の島があるはず。

夢の島まで、あと橋1つです。


立ち入り禁止、になっていました。
看板には、こう書いてあります。

このさき工事中
ひと・じてんしゃ
わたれません

ひと、じてんしゃが駄目なら
誰が入れるのでしょう。

柵のはしっこが、わずかに破れています。
誰かが、無理やりに入った跡かもしれません。
あるいは子どもなら、この隙間を抜けて
入れたのかもしれません。
けれどおとなには、絶対に入れません。
おとな、だからです。


橋の向こうに、夢の島が見えます。
クレーンが、キリンのように見えます。
その向こうを、見ることはできません。

「チャリどこ」は
「自転車でどこまでも行けるひとが好き!」の
略です。
けれど、行くことができない場所もありました。
そんなとき、我々はどうするのでしょうか。


尼崎・西淀の8箇所に渡ってお世話になった
ピンクのママチャリです。
ありがとう。

僕はこの先、曲を書くと思います。
夢の島を題材にした曲です。
タイトルだけ決めました。
「ラピュタ」っていいます。

夢の島がどういう島なのか
知ることができるのは、想像の中だけです。
だから、歌に乗って見に行きます。

いつ完成するか分かりません。
ちょっと経って見てみたらアップされているかもしれないし
何年か経っても、アップされていないかもしれません。
これは、「夢とは何か」ということも考える
大きな宿題だと思っています。


春になります。
蝶が舞うような春の野で、
また路上ライブで会いましょう。
「チャリどこ」で見つけたいろんな景色を持って、
みんなに会いに行きます。


「チャリどこ」はひとまず、これで終わりです。
お付き合い頂き、ありがとうございました☆

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