文学フリマ非公式・作家ガイド「作家名鑑」アイデア覚え書き

1. 前回までのあらすじ

2014年5月5日に開催された第十八回文学フリマも
無事終了しました。

文フリを前後してツイッターを賑わせた話題のひとつが
「非公式ガイド」ではないでしょうか。
今年もおそらく一定の数を売り上げ、
文フリ全体に大きな影響を及ぼしたであろうこの企画。
よくもわるくも注目を集めたのは、当然といえるでしょう。

「権威が~」「文壇が~」
など、手厳しい批判も多かったですね。

もちろんそのような批判は自由なのですが、
「作家としてのかっこよさ」という観点でいえば
「文句をいうなら、自分でやればいいじゃない」
というのが、一連の流れを俯瞰しての個人の感想でした。

であれば、
「じゃあ、僕も非公式ガイドやっちゃおうかな」
という考えも、延長線上に出てきます。
なこさんのおっしゃる
「いろんな非公式ガイドが出てきていいと思う」
というツイートも、背中を押しました。

既存の非公式ガイドに文句はありません。
ただ、面白いことをやりたいだけです。

そんなどちらかというと子供じみた、直感的で原始的な欲求から、
独自の非公式ガイドについて考えてみようと思います。

2. どんな非公式ガイドがいいのかな?

まず、既存の非公式ガイドに似た内容だとダメだと思います。

競合というのは、売上的に必ずしもマイナスではないと思うのですが
文フリ一般参加者の目から見て、
「え、なんでガイド2種類あるの?」
「なんか喧嘩してんの?」
「なーにやってだこいつら」
のように、戸惑わせてしまう可能性が高いです。
同人のような狭い世界での競合は、程度の低い内輪もめに終わりそうです。

現行の非公式ガイドの編集陣とは、ある程度情報共有したうえで進めるのがいいでしょうね。

さて、では独自の内容はどうするか?

現行の非公式ガイドは、「本」にフォーカスを当てています。
こちらの非公式ガイドは、「作家」にフォーカスを当てるのはどうでしょうか。
どんな作家がいて、どんなスタイルで、どんな本に寄稿しているかわかりやすく紹介し、
各人の売上に貢献する方向性です。

名付けて、文学フリマ非公式・作家ガイド「作家名鑑」。
いけそうです。

3. カードにする

イメージとしては、見開き2ページにひとりの作家を紹介していく感じです。

名鑑ということで、興味を引く作り方がいいですね。
プライベートな情報を載せてもいいと思いますし、
販促という意味で本の一文を引用して載せたり、
サインコーナー作ったり。

1個、面白い趣向をこらしたいです。
各作家を、カードにして同梱しちゃうのです。
イメージとしては、ポケモンカード。
かわいらしいイラストつけて、「技」みたいな感じで代表作を載せて。
ぜったい作家に興味とか愛着わくと思う。

おまけとして、そのカードで何かゲームをできるようにしたいです。
ポケモンカードや遊戯王カードみたいに独自でルールを作ってもいいのですが、
あんまり複雑にしちゃうと読者がおいてけぼりになりそう。
なので、トランプにするのはどうでしょうか。

スペード・クローバー・ハート・ダイヤの4種類あるので、
作家をカテゴリ分けしてもよさそうです。

スペード……ノンフィクション系
クローバー……純文系
ハート……ロマン系
ダイヤ……詩歌系

↑これは適当ですが。

4のカテゴリ×13カードに、ジョーカーも2つ用意して、54枚のカード。
54人の作家を紹介する感じでしょうか。

4.お金の話

販売数は200を考えています。

各作家のファンが4部ずつ買ってくれたら、
計算が合うと思います。
作家本人は買ってくれるでしょうし。
(作家本人への献本はしません。54部も無料献本したら価格へのはねかえりがえらいことになります)

秋の大阪・東京文フリの両方で販売できる作り方にしたいですね。
(東京のほうは、僕は参加できないと思いますが、販売委託します)

お値段のはなし。

製本は価格重視で「ちょこっと工房」にします。
54作家×2ページに、追加のページをつけて、150ページ程度。
A6・B6サイズ。
表紙フルカラーのPP仕上げ。
200部なら62480円程度です。

カードの作成は、「ポプルス」が安そうです。
54種類の200枚だと、87480円くらい。

合計で149960円。
雑費・利益・マージンに5%確保すると、157458円。
これを200部で割ると、1冊の販売価格は800円くらいです。

え……高い……
と僕は思います。
まあ売れるとは思いますが、
飛ぶように売れる価格ではないかな、と。
既存の非公式ガイドが200円ですよ。
どうしたって高い印象を受けます。

1個アイデアがあります。
各作家から、広告料名目で1000円をいただくのです。
議論のある手法ではありますが、これで本を安くできるのは事実。
結果ガイドの販売数が伸びれば、各ブースの売上アップと計算が合うと思います。

広告料として1000円×54人=54000円確保すれば、
5%載せたコストは103458円になります。
一冊あたりの価格は、500円でいけます。
これであれば、まあ安いといえる価格ではないでしょうか。

……企画側としては、ほとんど利益の出ない価格設定ですね。
企画としては、やはり「広告」です。
企画側も作家側も、個人の書籍の販売が伸びるよう、
そういう作り方をする必要があります。

カードに載せる絵柄は、各人に用意してもらおうと思っています。
企画側から絵描きを紹介することもしようと思いますが
費用負担はしません(というより財政的にできません)

5.今後の動き

文フリ主催の望月さんに、代表的なクラスタを10個くらい紹介してもらおうかな、と。

クランチマガジン、絶対移動中、何々大学文芸部……。
で、そこの代表に、誰を掲載するか推薦してもらおうと思ってます。

僕個人が作家を探しオファーを出すと、どうやっても偏りますから。
できるだけ万遍なく、文フリ全体を網羅できる内容にしたいです。

6.おわりに

いろいろありますが、ひとまずこんな感じで!
本当にやるかどうかも含めて、
進みながら検討していこうと思っています。