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 日常から飛び立つ羽

本との出会いは一期一会なので、ささやかでも作者と読者を繋げるきっかけになると良いなと思います。
咲祈






発想力の宝石箱
タイトルファンタスティック・ワーキング
著者柏木むし子
ブースD-02
紹介文
拝読して、即、発想力に脱帽しました。天才ってこういうひとのことをいうのかな……。
おかっぱ頭のイケメン記者さんが綴る、さまざまな短期の仕事のレポート。
この短期の仕事が、どれも、とてもおもしろい。まさに発想力の宝石箱!
文章も読みやすくて、すいすい読み進めることができました。
装丁も凝られていて、本の中に本(ノート)がある仕様です。この発想もすごい。
まさに「ひとに薦めたくなる御本」ですね。
まちがいなく「おもしろい本」の一冊だと思います。



孤独を必要とするひとたちへ
タイトル夜さりどきの化石たち
著者笹木くらげ
ブースなし
紹介文
マリンスノーが降る海の底に喩えられた、雪の夜の中を歩くふたりの少年のおはなし。
静かな文体。ひっそりと静かで、ひとつひとつの表現がとても丁寧に書かれていて、
昼間の慌ただしさや、他人との同調、日常の雑多から隔離されて、
自分の呼吸のペースを思い出せるような時間が、静かに流れていく。
読んでいて、とても心地が良い。
「孤独」を必要とするひとの心に、ひとひら、ひとひら、おりていく、雪のような短編です。



滅びゆく空中都市を舞台に織り成す願いと祈りの物語
タイトル羽人物語
著者咲祈
ブースC-33
紹介文
《方舟》と呼ばれる空中都市を舞台に、
《戦闘機》として空でたたかう少年少女を縦糸に、
倡伎として夜を舞う少年少女を横糸に織り成す、
いささか哀しい、願いと祈りの物語。
ほんのりSF色のある和風ファンタジー小説です。



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