尼崎文学だらけ
ブース 評論A
Re.set
タイトル KANMUSUキッチンvol.2 いかなごのくぎ煮
著者 りりあ
価格 500円
カテゴリ 評論
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紹介文
間宮さんと潜水艦娘が提督を元気づけようと奮闘する、小さなお子様から黄泉の国に片足突っ込んだおじいちゃんまで安心して楽しめるほのぼの漫画がおまけの、料理レシピ+考察本。

まじめにいかなごのくぎ煮の作り方の紹介、解説をしてます。(本当)

お前は艦これの二次創作がしたかったのか、料理本が作りたかったのかどっちやねん、と問われれば、どっちも作りたかったんです、ええ、、はい、そうです、榛名は大丈夫です。

※艦隊これくしょんの二次創作です※

 八色のドット絵で描かれた、サンテレビの本日の放送の終了を告げるエンディングムービー※でしかその存在を知らなかった土地に、移り住むことになったのはつい数年前。
 
 この土地の『おかん』たちは、毎年三月頃にテロリストになる。『イカナゴのくぎ煮』を作りまくり、友人知人親戚一同に送りつけるという手法をもちいて行うこのテロ行為を『いかなご戦争』と地元紙は命名していた。
私は迫り来る軍靴の足音にせき立てられるように、普段は観光客の足下を見てボッタくることしか頭にない商店街に赴いた。
 
 土地柄、商店街の店舗の三割が魚屋だ。犬も歩けば棒が落ちまくって嫌になるほど魚屋があり、品揃え(魚揃え?)もその店それぞれ。香港の重慶マンションの1階の両替屋と同じく、入り口近くの豪華そうな店が一番の高級店(隠語)であるのはお約束だ。
 無事、生のいかなごを購入するという宣戦布告の儀を済ませた私は、早速、爆弾ともいうべき『いかなごのくぎ煮』を作り始めた。

 ……とは言っても、つい先日まで大阪人だった私は、『イカナゴ』という存在自体をここにきて初めて知ったぐらいだ。
 
 おそらく、ヨソからこの土地に移り住んできて必ずぶち当たる『イカナゴのくぎ煮』について、調べた限りの知識をこれ見よがしにまき散らしていくことにしよう。